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まる男でも礼儀を守る時はある

1973年生まれのまる男は小学校1年の頃から、ある理由でプロも通うボクシングジムで学校以外、ボクシング漬けだった。そして、中学校、友達に誘われて野球部に入る。運動神経は怪物だけど、常識のだいぶずれた少年の物語である

梅雨真っ盛りの今日も天気は雨だった。春に中学1年生になったばかりのまる男。今日はボクシングジムの先輩ルイスに連れられラーメン屋にいた。遅ればせながらの中学校入学祝いだそうだ。
まる男はこのルイスというスペイン人を恋愛マスターと呼んで慕っている。
今日も大事なアドバイスを貰った。片言の日本語で言うルイスの言葉を深いと感じるのは、彼がいつも違う美人のお姉さんを連れてるからだ。
今日のアドバイスは
 ゴムは必ず忘れるな!
  だ
相手の娘の気持ちを考えれば、それが大事だと言う。
まる男はゴムとは何のことだ、どう使うのだ。と聞いたがルイスの日本語の能力では聞き取る事は出来なかった。
ラーメンを食べ終えると2人は店をでる。
ちょうど、雨の上がった後であった。ルイスと別れるとまる男は文房具屋に入った。そこで、輪ゴムを買った。500個入り。毎日デートしても1年以上はもつ。と満足して家路に着く。

それにしても、ゴムは手首に着ければいいのか。いや、足首?
両方着けとけばいいか。とデートする相手もいない事に気付き、虚しくなるのは家に着いてからだ。

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