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「目標」と「目的」の違いについて——目標を安易に定めてはいけないのは何故か

人生の目標は何かと聞かれた時、私は答えることが出来ません。人生の目的は何かと聞かれると、答えることが出来ます。自分には、例えば何か「モチベーションを保つ」とか「強い思いを持つ」などに関して、目標というものが必要ないので、最近まで、目標はどんな状況でも必要のないものだと思っていた節があります。ただ、どうやら「目標」の正しい使い方が見えてきた気がするので、まとめてみます。


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目標と目的の違い

私にはとにかく、(これまでの自己観察によると)何かをするためには目的が必要になります。つまり「なぜやるのか?」の部分です。どこを目指すのか?ではありません。では、そもそもの「目的」と「目標」の違いを整理します。

「目的」というのは「To Be」を指し、どう「在りたいか」を意味しています。「なぜ?」を突き詰めて考えると、必ずそこにたどり着くからです。人間が何か行為を行うとき、必ず目的があります。自覚していない場合でも目的を持っています。「その行為をした結果、どうなるか?」が目的です。

一方「目標」というのは、「標」と書くように、あくまでも「しるべ」に過ぎません。「目的」を達成していない状態(目的は「いつか」ではなく「いま」達成できること)で「しるべ」を設定して歩いても、いつの間にか自分がどこを歩いているかわからなくなります。


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