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"生まれてすぐに着衣的存在となるがゆえに、ニュートラルな裸などもはやありえないのである"

服飾史について書かれた本を繙くと、しばしばヒトが衣服を着はじめた理由について述べられている。そこでは主に次の五つの理由が挙げられている。すなわち、保護、表示、羞恥、装飾、呪術である。
(中略)表示とは身分や所属を表すことである。熊のように簡単に狩ることのできない、言ってみればレアな動物の毛皮を部族の長だけが身につけたり、ある集団やコミュニティの構成員が同じ徴——たとえば赤いネックレスなど——を身につけたりすることがそれにあたる。

『言葉と衣服』蘆田裕史より

スポーツ、特に団体闘争(Team Struggle)にカテゴライズされるスポーツにおいては、ユニフォームなどの衣装(衣服)について、もう少し深く本質的な議論がなされるべきだと思います。上に紹介した『言葉と衣服』は、それについて考えるうえで有意義です。


ということで、最近読んでおもしろかった本をひたすら貼っていきます。


『僕らは嘘でつながっている。』浅生鴨

『企画 「いい企画」なんて存在しない』髙瀬敦也

『間合い 生態学的現象学の探究』河野哲也

大好物です。

俺より

『コントロールされた線とされない線』中村竜治

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297字
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