レッジョ

「レッジョ・アプローチ」から考えるサッカー選手育成・教育の未来

朝6時に目が覚めて、記事を書いています。アルゼンチンに到着して2.3日が経ちましたが、日本に一時帰国していた期間よりも自分の時間が増える(増やす)ので、これから『蹴球症候群』は記事の数が増えていくことかと思います。僕個人の思いとしても、自分の頭の中にあることを文字にしたり、もしくは口にしたりという作業を、呼吸のようにしていかなければならないと感じています。仕事として、言葉で表現することが非常に重要な人間ですから、プロと呼ぶに相応しいアウトプットを心がけたいです。去年まではこうしてWebで記事を書く際は「質」のみを求めていましたが、今年からは「スピード」と「量」を意識していきたいと思います。


それはさておき、朝起きたてNews Picksを開いたら興味深い記事があったので、それについて考えたことを書いてみます。

レッジョ・エミリア・アプローチというイタリアで生まれた幼児教育を日本で実践されている方のインタビューです。記事はこちら。

そしてこの幼児教育法を実践する「Kodomo Edu International School」のHPがこちらです。興味のある方はぜひ。

余談ですが、僕は去年の半ばくらいからNews Picksの有料会員になっています。外国に暮らしている中で質の高い信頼性のある「日本の情報」をネットから取り入れなければ…と考えていた時に、試しに登録してみました。日本の情報のみではなく世界の情報、主に経済のことが勉強できるメディアですが、僕は月一冊の本を読むくらいの金額で、これだけのコンテンツに触れられるのはすごく良いと思っています。有料だから信頼性がある、という訳ではないですが、僕個人としては特にサッカー指導者をしているような、経済にがっつり触れる機会がない人たちは、こういうメディアを使って勉強するのはすごく良いと思います。


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本題に入ります。僕は学生の時に「モンテッソーリ教育」というものをある本で知って、少し勉強した記憶があります。このレッジョ・アプローチというものは、その50年後に同じイタリアで誕生したものだそうです。

クリエイティブな発想を伸ばすことや、チームとしてアプローチ・作業に取り組むこと、子どもとの向き合い方や子どものとらえ方が「哲学」として体系付けられていること、などがレッジョ・アプローチの特徴だそうなのですが、僕がここで書きたいのは方法論に対するものではなく、そこからサッカーの育成や教育について僕が考えたことです。


まず前提として、今の日本の一般的な教育は好きではなく、日本サッカーの、というよりスポーツ全体の「育成」も好きではありません。創造性が育たないからです。かといって、体系的で、秩序的で、最新のテクノロジーを前面に押し出したプロサッカー選手の育成方法も、好きではないです。アルゼンチンでも“いわゆる”欧州のような選手育成が行われていますが、ご存知の通りアルゼンチン人選手はどんどん欧州の選手と変わらない選手たちになってしまっています(もちろんそれだけが原因ではありませんが)。

サッカーという、最も創造性とチームワークが必要なゲームにおいて、日本の教育方法は極めて悪だと思います。

僕は現時点で教育や育成に従事するつもりはありませんが、それは自分の理論がないから、というのが理由の1つです。欧州の真似事ではなく、日本の従来の教育方法ではなく、新しい体系論が必要であると僕は思っていますが、その理論が僕にはありません。なので、できません。

ただ、サッカーというツールを通して子供たちと接するのであれば、以下のことは大事にしたいなと僕は思っています。

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