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蹴球症候群

他分野を通してサッカーを解明し、サッカーを通して他分野を解明する
サッカー、またはサッカー以外の分野から日々何を学んでいて、何に気付いて、何に疑問をもち、どんな風に… もっと詳しく
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2020年1月の記事一覧

FC東京vs桐蔭横浜大学:サッカーにおけるベンチ(≒監督)の役割の再考察

サッカーにおけるベンチ(≒監督)の役割に対する認識について、日本と諸外国の違いから見る、文化レベルの考察です。 日本でサッカーを観るとき(特にプロ以外)と、諸外国でサッカーを観るときの違いのひとつとして、ベンチの様子があります。そこから考察することが出来るのは、日本における「指導者(監督も含む)」と他国における「指導者」との、そもそもの認識が異なる、つまり役割の捉え方が異なるということが伺えます。 先日FC東京のサブ組vs桐蔭横浜大学を観戦しに行って、そのことがやはり顕著

「人に対して説得力を持つためには実績を残すしかない」は本当か、嘘か。

誰かに「頑張れ」と言われたことありますでしょうか。多分みんなあります。励ましではなくても、アドバイスとか、忠告とか、指摘とか、そういった類のものを言われた時に、皆さんはどう思うでしょうか? 多分「誰が言うか」が重要だ、と仰ると思います。 僕もよく、言われました。人に対して説得力を持つためには「実績を残せ」と。じゃないと、誰も話を聞いてくれないよと。 確かに、例えば全然頑張ってないやつに「頑張れ」って言われてもなんとも思わないどころかムカつくし、自分と同じことをしたことが

ひとりの人、常連ではない人、しかこない場所

世の中にある場所で、そこにいるほとんどの人が「常連ではない人」と「おひとりさん(誰かと来てない人)」の場所って、パッと思いつきますか?どう考えても、グループとか、常連さんはこない場所。でも、ほとんどの人が行く場所。

毎日「でたらめ」を並べる必要性について

非常に興味深かった本と、その本を買った本屋の紹介も兼ねて、「でたらめ」について。

世の中を見て、いま思っていること

先日発表されたように、2021年から「鎌倉インターナショナルFC」で、監督およびCBO(Chief Branding Officer)を勤めることになりましたが、それはすなわち、責任のある立場になるということです。クラブに対して、ということ以上に、世の中に対して、です。大きな影響力を持つ可能性のある組織で仕事をしていく以上、サッカーは(クラブは)、世の中に対して何が出来るだろうか?ということを、常に考えていなければならないと、いつもそればかり考えています。 今、世の中を見て

なぜサッカーには『解説』よりも『批評』が必要なのか——。 サッカーにおける「価値」の定義

先日Tweetした内容を、もう少し詳しく書いていきます。私がまず「価値」について考え始めたのは、アルゼンチン国内における「サッカーの価値」と、日本国内における「サッカーの価値」との間に、雲泥の差があることを目撃した時からでした。「サッカーの価値の大きさが全く違う…」という言葉が思わず口から漏れてしまうわけですが、ではその「価値」の正体が一体何者なのかを整理しなければ、私たち日本人が「サッカーの価値」を日本にもたらすことは出来ないのではないかと、そう思ったのです。 価値と評価

【2020年】 アルゼンチン生活最後の1年について

新年あけましておめでとうございます。 今年初めての記事ということで、2020年(アルゼンチン生活最後の1年間)に行っていく活動について、簡単に書いていきたいと思います。 ・・・ テーマ1:『蹴球症候群』昨年2019年の10月から、この月額制マガジンを開始しました。2ヶ月ほど継続をしてきましたが、ここまでは僕の中で試験運転のようなものでした。2020年はもう少し力を入れて、しっかりとブランディングや宣伝をしていきながら『蹴球症候群』をより充実したコンテンツにしていきたいと