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第22話 | モチベーション

仕事をしている中で、日々思っては消え思っては消えを繰り返すことがある。

1日に人は何度も判断を迫られ、行動している。
パティシエという職業での意識(モチベーション)の保ち方についてだ。

省略するが、私は自分にしかできないことをするためにこの業界に入った。
お菓子やパンを作り喜びを感じてもらう。
今の職場は、大手ながらも(だからこそというべきか)製造場所と販売店舗が異なる。つまるところお客さんに会う機会が全くない。
だから完全に作るための環境であり完全に隔離されているのだ。

1日の仕事は今の時期(10月〜2月)まではクリスマス、年末年始、バレンタインと繁忙期とされるのでかなりやることに追われている。
大概の同系職での共通事項のだが、加えて人手不足なのである。
つまり計画的かつ迅速に一つ一つの仕事をこなす必要がある

その上でとても重要となってくるのが、計画と人間関係そして手の速さである。
1日の予定を前日に書き出し、当日いるメンバーで仕事を振り分けて効率的に手早く進めていく。
ある1日のために準備してその日に全力を出すというのは、まだ簡単なことなのだが、より難しいと思えることがこの”継続”である。

日々クオリティが同じものをコンスタントに出し続ける。ムラなく完成度の高いケーキやパンを作り続ける。
ここにこそ職人の腕が出る。
ここで問題になるのはモチベーションだ。もちろんこちらは人間であるので日によって多少なりとも精神面での波がある。なるべくそこも管理するがそこの意識を維持するのは周りの先輩後輩の存在かなと感じる。周りの士気が高ければその勢いを受けて共に登っていけるが現実そうではない。
士気の低いものがいれば声をかけて精神面でのサポートをするし、良い関係を作ることでより良いものを作っていけるとそう考える。

結局のところ、人は精神によって大きく動かされるしそれを保ちさえすれば支障が出ることも少ない。
叱られた人がいればフォローもするし、フォローすることでこちらの気持ちにも余裕が生まれて、流れがいいとまた気持ちも明るくなる。
休日は存分に出かけたり美味しいものを食べて精神の状態を良くしておく。
お金で買える幸せはどんどん吸収する。
倹約家、節約家には到底なれないが自分自身毎日毎日節約と考えている人は心がかなり狭く人間としての面白みにかけているなと感じるので魅力ある人でいたい。

趣味としごとのバランスこそが成功の鍵を握っているのではなかろうかと近々改めて思い直すのである。

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