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【AlmaLinux】Linuxインストール後の初期設定


背景


個人の開発および学習を目的としてRHEL系ディストリビューションのAlmaLinuxをインストールしました。その際に初期設定として行ったことを備忘録適にまとめます。

環境


AlmaLinux 9.2 64bit

システムアップデート


windowsはネットに接続すると自動でアップデートが走りますが、AlmaLinuxについてはそこまで親切ではなさそうだったので一応手動でアップデートしました。

端末から以下のコマンドを入力して最新化します。パッケージを最新化しつつ、互換性のなくなった不要なファイルも綺麗に削除してくれる有能コマンドです。

sudo dnf upgrade

ちなみにRHEL系のAlmaLinuxはパッケージマネージャーとしてdnfを使用しますが、ubuntu等のDebian系のディストリビューションはaptを使用します。ネットではubuntu系の情報が多い印象ですが、大抵はコマンドのaptをdnfに変更すれば動きます。

各種パッケージインストール


初期設定として下記のパッケージをインストールします。

Development Tools

Linuxでは関連するパッケージをまとめてグループとしてインストールするグループインストール機能があります。
無線LANドライバや諸々の機能をインストールするにあたって前提となるパッケージが多々あるため、開発ツールを以下のコマンドでまとめてインストールします。

sudo dnf groupinstall "Development Tools"


EPEL

しばしば前提条件として導入を指定されるため、EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux)もインストールしましょう。

sudo dnf install epel-release


Snap

パッケージマネージャのSnapをインストールします。

sudo dnf install snapd

デフォルトでは起動されないため、以下のコマンドで有効にします。

sudo systemctl enable --now snapd.socket

snapdのサービス状況を確認するため、以下のコマンドを入力します。

sudo systemctl status snapd.socket 

以下のようにactive (listening)が表示されていればOKです。

● snapd.socket - Socket activation for snappy daemon
     Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/snapd.socket; enabled; preset: dis>
     Active: active (running) since Tue 2023-07-04 21:17:08 JST; 40min ago
      Until: Tue 2023-07-04 21:17:08 JST; 40min ago
   Triggers: ● snapd.service
     Listen: /run/snapd.socket (Stream)
             /run/snapd-snap.socket (Stream)
      Tasks: 0 (limit: 96141)
     Memory: 0B
        CPU: 209us
     CGroup: /system.slice/snapd.socket

 704 21:17:08 localhost systemd[1]: Starting Socket activation for snappy da>
 704 21:17:08 localhost systemd[1]: Listening on Socket activation for snapp>
lines 1-14/14 (END)

念のためバージョンを確認します。以下のように表示されます。

snap version
snap       2.58.3-1.el9
snapd      2.58.3-1.el9
series     16
almalinux  9.2
kernel     5.14.0-284.11.1.el9_2.x86_64

ちなみにsnapdでインストールしたパッケージの更新は以下のコマンドで行えます。

sudo snap refresh

DKMSインストール

以下のコマンドでDKMSをインストールします。

sudo dnf install dkms

※備忘
もしかしたら以下のコマンドの方がよいかもしれません。

sudo dnf install dkms build-essential linux-headers-generic

Google Chromeインストール


デフォルトでFireFoxが用意されており最初は問題ないと思っていましたが、右クリックで翻訳が使えず。。。
アドイン等で解決することも考えましたが、使い慣れたChromeをインストールすることにしました。
リポジトリに用意されていないため、いくつかの手順を行う必要があります。

Google DNF リポジトリを有効化

以下のコマンドでChrome用のrepoファイルを作成します。

sudo nano /etc/yum.repos.d/google-chrome.repo

以下をコピペ。Ctrl+Xで終了してYで反映を確定します。

[google-chrome]
name=google-chrome
baseurl=http://dl.google.com/linux/chrome/rpm/stable/$basearch
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub


システムアップデート実行

新しいリポジトリを反映させるためupgradeコマンドを実行します。

sudo dnf upgrade


Chromeインストールコマンド

をダウンロードするコマンドを実行しましょう。

sudo dnf install google-chrome-stable

何か聞かれてもとりあえずyキーとEnterでオッケーです。

ショートカットキー設定


Ubuntuはそれなりにショートカットキーが充実しているようですが、AlmaLinuxだと上手く動いてくれませんでした。
そのため最低限のショートカットキーを手動で設定する方法を以下の記事にまとめています。気にならない人はそのままでOKです。


参考


更新履歴


2023/7/3 EPELを追記しました。
2023/7/4 Snapを追記しました。

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