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コラム: 生成AIを使う時の思考の順番「自分→AI→自分」


こんにちは、服部(はっとり)です。


普段、仕事で戦略を練ったり考えをまとめるときはChatGPTを活用し、noteで内容のイメージにあった画像を作るためにMidjourneyなどを活用しています。


そんな生活をしていて、自分が生成AIとどう付き合っているのかを先日ふと考えていました


例えば

  • あなたは広告代理店の営業担当でチームリーダーです

  • チーム全体で担当広告主を各5社ほどずつ割り振っています

  • しかし半数の広告主が半年以上広告配信をしてもらえておらず、提案相談もない状況

  • あなたはリテンション施策を考える必要があります

のような、仮定のシチュエーションがあったとします。(もちろん「そんな状況になるまで放置しておくなよ!」という声が聞こえてきそうですが、一旦多めに見てください 笑)


そのお題(課題)があるときに、僕は以下のような流れで考えていました。

  1. 今、何が足りていないのかを自分が今思うことを漠然と樹形図のように書き出してみる(人間関係、コミュニケーション不足、情報収集、など)

  2. ChatGPTにリテンション施策を行う際にどのようなアクションが必要かを聞く(以下参考)

  3. 1で書き出した自分の考えで、2から足りていなかった要素を抜き取り、1の樹形図をブラッシュアップする

  4. チームメンバーに同じ内容の質問をして、みんなの意見を聞きつつディスカッションをする(この時、1〜3で行なった自分の考えは言わずにみんなの意見を0ベースで聞き、考える。ホワイトボード活用)

  5. 1〜4で得た情報を元に、現状の課題や足りていない行動、今後必要になるアクションなど、必要な要素をカテゴライズしつつまとめ、計画を立て行動する

【ChatGPTの回答例】
顧客のビジネスを深く理解する
: 顧客の業界、市場、競合について詳しく調査し、顧客が直面している課題を特定します。これにより、提案がより的を射たものになり、顧客にとって価値のある提案が可能になります。
結果の追跡と共有: 既に行っていた広告配信の結果を分析し、その効果を顧客と共有します。成功事例や改善点を示すことで、今後の投資価値を訴える根拠を提供できます。
など・・・

From ChatGPT


一方で、画像生成を利用するときも割と似たような流れでした

  1. 今回のnoteで何の話をテーマにするか生活の中で考える

  2. 考えたテーマに沿って、どのような情景が必要かを自分だけの頭でイメージしてみる

  3. なんとなくイメージができたら、それを言葉にあれこれ落としてみる

  4. その言葉を軸にプロンプトに落としてMidjourney画像生成を行う

  5. Midjourneyでブラッシュアップしつつ調整をしていく


カフェで自分の考えに耽る人(生成AI画像)

そんな流れで、今回作ったのがこの画像でした

note内容を考えるときに、自分で考えながら思考する風景を表現したつもりです(でも、まだまだイメージ通りとまではいきませんね 笑)


でもきっと思考からアウトプットまでのスタート地点を「自分」に置いておかないと、最後に自分が決めたアウトプットには辿り着けないのではないかと思っています。

逆を言えば、もしそこに「自分」がなければ、自分らしさも個性も伝えたいこともない、曖昧な方向に向かってしまうのだと思っています。


「AIに使われてしまう」なんていう話もありますが、きっと「自分」という軸を持ち続けていれば、相手が人でもAIでも、出てきた内容を噛み砕きながら最後のアウトプットに辿り着けるのではないかと思っています。


そんなふうに考えてみるのも良いかもしれません


でも、未来はそんな「自分」という軸も持てない程にAGIなどが発展している可能性もあるので、そんなときは今回の思考の順番は試せなくなっているかもしれませんね。

イーロンマスク曰く、「AIが、最も賢い人を超えるのが2025年、人類全体の集合知を超えるのが2029年」だそうです。

その時、自分はそこにいるでしょうか?



それでは今日はこの辺で。



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Kazuma Hattori | デジタル広告・マーケの人 @KazumaHattori


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