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「思考プロセス」を盗むことの絶大な意義

どうも中年失業家のカズマです。またの名をセルフブラック企業家と言います。自ら選択したとはいえ、コロナが猛威を振るう真っただ中に勤めていた会社から卒業することを決めました。

「ここは精神と時の部屋ですか?」というぐらい、タイミングが良くも悪くも「ドンピシャ」ですよね。我ながらの引きの強さ…( ゚Д゚)

ところで今回はタイトルの件について思う事を文章にしてみようかなと思いまして。


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「思考プロセス」を盗む


この言葉をきいて、どれだけの人が肚の底から本当にその意義を理解しているでしょうか。恐らくほとんどの方はその状態にないと思います。

これは単に、「多様な価値観を知る」とかそんな生温いレベルではありません。あなたの力量や成長角度を飛躍的に伸ばしてくれるものです。なぜそう言い切れるのか、これから具体例を用いながら説明してみたいと思います。


◆具体例

あなたが企業に勤めるごく一般的な会社員だとします。仕事を進める上で、自分では分からない事がでてきます。内容次第では何から手を付けてよいか分からない。そんな状態の時、誰かに助言や支援を求めたくなりませんか?

例えば先輩や上司とか。いわゆる「レビュー」というものです。


あなた:「○○について自分で調べ考えた結果、△△までは理解できたのですが、その先どう進めてよいのか分かりません。教えて頂けませんか?」

上司:「ああ、その件なら◎◎するといいよ。▽▽も参考になると思うよ」


こんなやり取り、よく見かけますよね。素直で従順なあなたは上司の指示に従います。結果として先に進む事ができた、めでたしめでたし。






はい、ストップ。



この時点であなたは劇的に損をしています。それは何か分かりますか?分かる方はこれ以上先を読む必要はないですので退出頂いて構いません。「思考プロセスを盗む」絶大な意義をきちんと理解しているだろうからです。


疑問に思いませんか?


なぜ上司は、自分が頭を散々ひねった内容に対して即答できたのか。「もしかすると経験の差かも」。確かにそうとも考えられますよね。


ただ、それだけで終わらせるのはもったいないと思いませんか?


仮に経験の差が要因だったとすると、上司は今のあなたと同じ経験をしている訳です。つまり先に失敗から学ぶなり、別の他者にアドバイスをもらうなり、その上司があなたに助言した「背景」が必ずあるのです。

「背景」とは「根拠」と言い換えても良いかもしれません。「根拠」とは物事の原理原則です。つまりその上司が「なぜ」そのアドバイスをしたのか、という事が極めて大切だという事です。

育成上手な上司は、適宜質問を投げかけ部下に考えさせます。その質問に沿ってあなたが回答していく。正しいプロセスを外れそうになれば質問を変えたり、時にはズバリとそれは違うよと言ってくれたりします。

つまり、上司の質問に沿って回答していくプロセスは、上司の頭の中で何を根拠に、どういう道筋を立てて考えているかをトレースすることになるのです。「思考プロセスを盗む」の絶大な意義はここにあります。

結論を出すに至るまでの判断材料としての根拠の選別、それらを基にした論理の組み立て方、そして最終的に至った結論。更には留意点。


ここまで述べてきた極めて重要な点が、引用した冒頭の会話の中に詰まっているのです。


大抵の上司は忙しいです。だから「答え」のみをあなたに与え、「答え」に至るまでの経緯を詳細には教えてくれません。だからこそ、あなたの方から上司の思考プロセスを盗みに行く必要があるのです。

より具体的に述べるのならば、上司の思考プロセスを引き出すための「質問」をあなたが準備しておかなければなりません。この「質問」すら自ら考えられないようでは、残念ながら成果とは極めて程遠くなります。

そして上司の思考プロセス、つまり上司の考え方を仮にマスターできたとするとどうなるでしょうか。一目瞭然ですよね。あなたは上司の代理ができるのです。成果にも繋がりやすくなるので、出世も早まるでしょう。


「上司が何を考えながら仕事しているか想像しろ」


なんて言葉があります。この言葉、不親切ではありますが極めて妥当なのです。その理由はこれまで述べてきた通りです。


繰り返しになりますが、他者の思考プロセスを盗むという事は、あなたの思考回路を劇的に広げると同時に深め、成果に繋がる行動を産み出してくれる「源泉」になります。単なる「多様な価値観を知る」とは全く意味が違う事をご理解頂けたでしょうか。

多くは触れませんが、投資の世界では「投資アドバイザー」なる存在があります。彼らに対価を払い自身の投資を成功させようとする事と、構造は全く同じです。「金銭」という対価を払う代わりに「投資のプロ」から思考プロセスをもらっているのです。

あなたが企業に勤める会社員であれば、その会社の人々の知恵を借りることに、金銭としての対価は発生しません。


上司や他者の頭脳を良い意味で活用しない手はないと思いませんか?


もちろんお願いをするのであれば、「時間という貴重な資源」を頂いているという認識は十二分に持たなければなりません。その認識がなく「丸投げ」してしまうこと程、自身の思考を放棄し、かつ相手に損害を与えているのです。その自覚がない方々が一定数いるのは事実です。

彼等の末路は言うまでもありません…。

この文章を読んで下さっている方々はきっとそうではないはずです。自らの思考を広げ、深めたいと思っている方々だと思います。私自身も常にそう思っています。


ただし、同一人物のみ、同一組織のみ、さらに言えば同一文化内のみでの思考の共有が、無意識的に思考を硬直化させてしまう事には極めて留意しなければなりません。

「自社の常識が、他社の非常識」となるケースは往々にしてあります。転職後活躍を期待されている人物が戸惑う理由もここにあります。

その為には、自身の身近な共同体から飛び出し、「外部からの刺激」を受ける必要があります。経営の神様と言われたピーター・ドラッカーも、第三者からのフィードバックの重要性を説いています。

物事を判断する際、判断軸が複数あった方が十分に検討できることは言うまでもありません。

そのコンセプトの基に、自身が主宰しているコミュニティも運営しています。毎月1ヵ月限定の体験参加者を募るのはそのためでもあります。常に変化を取り入れ、思考を硬直化させないためです。

職種も階層も年齢も様々な、多種多様なメンバー約20名が参画してくれています。「内省」から生まれた自身の思考プロセスに、利害関係のない多様なメンバーからのフィードバックをもらえます。

また、他のメンバーの思考プロセスに、自身のそれをフィードバックとして投下し、検証することもできます。このようにして、思考の幅と深さを広げていくのです。

「面白さ」の源泉は、知的な要素の結合です。自分の見ていた世界がガラリと変わる経験、いわゆるパラダイムシフトを起こす可能性を大いにもったコミュニティです。

もし万が一、興味を持って下さった方がいらっしゃれば、お気軽にTwitterのDMよりお問い合わせください。

学生から経営者まで、知的態度や人間性の優れた幅広い層のメンバーがあなたの参画をお待ちしております。

おわり

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