見出し画像

1月以降のランクマッチにおけるカイリュー対策について考える②

こんにちは、筆が載っているので2連続投稿です。

さて、前回の内容をさらっと言えばはやてがえし+トリプルアクセルが有用なカイリュー対策たり得る技である事、その二つの技を両方覚えるポケモンとトリプルアクセルの最大火力の比較をして来ました。ここでは、それを基に候補のポケモン達の考察をしていこうと思いますがその前に前回あまり触れられてなかったはやてがえしについて少し触れていこうと思います。

はやてがえしは非常に扱いが難しく、先制技を打つだろう盤面にしっかり刺さないと無償でダメージだけ受けるか積まれるか交代されるかという致命的な展開にされかねないのです。

カイリューはしんそくだけが能のポケモンでは無く、竜舞を積んでサブウェポンでもゴリ押しが効きますし、何よりはがねテラス等のでんじはゴツメほのおのうずを用いた嫌らしい耐久型やいかさまダイス持ちのスケショ型、飛行テラスのテラバースト型、極めて少数ですが特殊型が存在しそこにしんそくが紛れ込む、しんそくはサブでもメインでも存在し得る技でその如何によって打たれる場面は違うのです。

その上で、比較的多くの型に対応出来るポケモンを前回ピックアップした候補の中から紹介いたします。技構成の基本型としては「トリプルアクセル+はやてがえし+まもる+自由枠」持ち物はタスキとします。

1.ヒスイドレディア

かわいい

くさ・かくとうタイプのドレディアのリージョンフォルム

勝利の舞はカイリューを前にして積む余裕などありませんからここでは除外。火力面では、はりきりならば火力も申し分ないですがトリプルアクセルに外しは許されません。そのリスクを増大させるのはちょっと気が引けます。そのままの火力は種族値105とそこまで信頼性のある種族値ではありません。

草タイプ特有の補助技の豊富さと技範囲は魅力的ですが耐性面は飛行タイプが致命的なのでそこもリスキーです。他の特性のようりょくそとリーフガードは晴れでないと活かせませんが逆に晴れパでのカイリュー対策枠+エース採用の枠組みとしてはかなり優秀と思われます。

2.マニューラ

剣盾ではかわらわりとかトリプルアクセルで
多くの役割を果たしてくれました

あく・こおりの第四世代のポケモン、パオジアンの下位互換と言われてきた不遇なポケモン「でした」

個人的にこの候補の最有力候補です。

トリプルアクセル使いとしては最強格の攻撃種族値を持ち、素早さも125と全ポケモンの平均を上回ります。技構成的にもはやてがえしが使えそうに無くトリプルアクセルを半減するタイプのポケモンに対して等倍が取れ且つ強力な一致技のはたき落とすを搭載が出来る為、幅広いポケモンに対して最低限の仕事が出来るのが大きな点です。

この候補のポケモン達の中ではトリプルアクセルの火力をテラスタルせずに高火力を出せる点がまた魅力的な点です。

3.コジョンド

流し目が素敵

かくとうタイプの第五世代のポケモン

優秀な攻撃種族値125、素早さも高水準な105、特性もサイクル戦に有利なさいせいりょく、飛び膝蹴りに補正が乗る捨て身、いかくと怯み無効の精神力と攻撃面に於いては極めて優秀と言えます。

タイプ的には単かくとうタイプなのではやてがえし以外の技に補正はかかりませんが種族値の高さである程度のカバーが出来るのかなとは思います。しかしはやてがえしはあくまでも先制技を咎めるだけの存在である為そこまでガンガン使えるものではない事、メインウェポンは跳び膝蹴り等になるとタイプ技に被りが生じそれにより見れるポケモンが減る事、とんぼがえりやはたき落とすなど優秀な技を覚えるが先述の要因も含めて技スペがキツめになりがちな事、別タイプの技の適正や素早さ種族値で勝るマニューラの存在など多くの課題があるのも事実です。既に持たされてる役割のままでも充分に強いのではやてがえしを覚えさせないアタッカーとしての役割の方が良いかもしれません。

4.ウェーニバル

実際の動きは忙しいけど立ち絵はクール

今世代の水御三家、みず・かくとうタイプのポケモン

A120の高い攻撃種族値とギリギリ抜けるS85を持ち特性はポケモンを倒す毎にAが一段階上がる自信過剰、加えてメインウェポンのアクアステップは威力80とS一段階上昇の効果を持つ高性能技を持っています。アクアステップでポケモンを倒した場合は攻撃出来る竜舞の様な形になります。

御三家なだけあって合計種族値も530と高く、耐久力も候補の中では高い部類にあり尚且つSもAも補う方法があるという事でマニューラと同等の有力な候補と言えます。しかしアクアステップを積まないと少し遅めなSなので若干汎用性にかけるかなというのが気掛かりです。

5.エルレイド

肘のブレードがシュッと伸びるのがかっこいい

第四世代で登場したエスパー・かくとうタイプのポケモンです、サーナイトとの分岐進化です。

エルレイドと言えば新特性きれあじを会得し地位が向上したポケモンになります。その為その技構成は殆どが〇〇カッター系の技に偏りがちです。せいなるつるぎ・サイコカッターを始めつじぎり・リーフブレード・アクアカッター等ですね。他にも先制技のかげうちやフェイント、そして今回の注目技のトリプルアクセルも搭載率の上位にある様です。

そんなエルレイドですが、きれあじの特性の仕様上高威力なトリプルアクセルはともかくはやてがえしには一致補正以外ははありません。そしてエルレイドの種族値はカイリューと同等の80、カイリューが同速だった場合はそこで安定感に欠けてしまいます。ようきな性格のカイリューは14.3%と少なからず存在するのでAに補正をかけたいじっぱり等にするには上述のポケモン達よりもリスクが大きいと思われます。その分の火力ダウンを考慮するとはやてがえし使いの候補としては少し弱めです。

6.カポエラー

新宝島

第二世代の単かくとうタイプでダブルバトルでは長らくトップで活躍しているポケモンです。すごい。

そんなカポエラーは種族値を見るとAは95、Sは70とこれまでの候補としては最下位の能力水準です。今回想定している環境はシングルの為ワイドガードもファストガードも意味を成しません。

それでは優位点は?特性のいかくとテクニシャンです。いかくする事によって対面の物理アタッカーの火力は落ちますから、カポエラーで倒す事は出来ずとも削りと弱体化は見込めます。テクニシャンはトリプルアクセルの火力を底上げさせる効果があるので実質的にタイプ一致と同等の補正を受けられます。

しかしそれでも火力に補正をかけた性格でなければ火力はやはりそこまで高いとは言えず、種族値の低さが足を引っ張りますが何より痛いのはS70の素早さの低さにあります。A一段階下げたと言えどもカイリューには竜舞が、ゴリ押しの飛行テラバーストは耐える事が出来ず沈んでいきます。

その為ここまで想定していたAS振りの攻撃型のカポエラーではただ二つの技を両立出来るポケモンであるとしか言えなくなります。HB極振りの型ではカイリューのA一段階下降の飛行テラバーストか確定2発なので、反撃のトリプルアクセルで全弾当たればこちらも確定2発まで追い込めますが結局上を取られて終わりなので、それではあまり意味がありませんから候補の中では選出する意義はこの中では最も弱いです。

今回の候補の中で起用の優先順位を決めるとするならば

1.マニューラ(素で高い攻撃と素早さと技の噛み合いの良さ)

2.ウェーニバル(高い攻撃種族値と素早さを補えて且つバランスも良いアクアステップの存在)

3.コジョンド(候補の中で最も高い攻撃種族値と高水準の素早さと優秀な特性、サブウェポンのカスタマイズ性の高さ)

4.ヒスイドレディア(草タイプ特有の補助技と特定のPTでのエース枠の適正)

5.エルレイド(高い攻撃種族値と特性きれあじによる他の技の威力の高さ)

6.カポエラー(特性いかくによるA一段階下降の汎用性の高さと繰り出しやすさ)

こちらの順で候補になるのではと考えています。もちろん全て机上の空論であり実際に使ってみたらいかくがかなり刺さって繰り出しやすいケースが多く見られたり何よりマイナーなポケモンで読まれづらいという相手の知識によって思わぬ勝利を手繰り寄せる事だってありますから、後は実践してみなければ何とも言えません。

以上が来月シーズンから本格的に始まる環境でのカイリュー対策でしたが、カポエラー以外は今の環境でも起用できるポケモン達なので今からでも実践する事は可能です。私も今日で仕事納めなので検証してみようと思ってます。

それではここまでご覧頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?