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ポケモンSVの対戦におけるガチグマについて②

こんにちは

前回に引き続きガチグマに関する私見を書き連ねていこうと思います。

さて、前回原種ガチグマ(以下原種)には簡潔なパッと思い付くデメリットとして

「PT単位でのケアが必須ではないが重要」

「メインタイプ双方に無効タイプが存在する」

を挙げ、これらを赫月ガチグマ(以下赫月)はある程度解決していると述べその根拠を今回に持ち越して終了しています。

早速ですが「PT単位のケア」とは何を指すかと言えば、これは型次第にはなりますが「トリックルーム」です。

「トリックルーム」は鈍足アタッカーを活かす上で重要な、素早さの上下関係を逆さまにする技でこれにより鈍足ポケモンは上を取る事ができるようになり「先に動ければ強い」という前提を実現しうる技ですが一つ例外があります。

それが「先制技」です、カイリューのしんそくと聞くだけでトラウマで頭が割れる様な痛みに襲われる方もいらっしゃると思いますがその先制技です。

赫月は原種同様鈍足ではあるものの「しんくうは」を覚えます、威力40のタイプ不一致技ですから威力に関してはめいそうなどの補強が必要且つかくとう技故にゴーストタイプに効果がありません。

これだけだと先制技というバリューだけの存在に見えますが赫月の特性「しんがん」によりゴーストタイプに無効にされません、水タイプに対する「ちょすい」等の無効効果を持つ特性もかくとうタイプには存在しません(かがくへんかガスで特性を無効化されますがダブルバトル以外ではその様なシチュエーションは考えられません)

つまりどのタイプのポケモンにも必ずダメージが1以上入る訳です。鈍足アタッカーの悲しい点はいくら火力が高くても何らかの形で耐えられてしまっては次の2撃目を撃てる可能性は限りなく低くなります。

例えばトリックルームのないフィールドで戦う場合1ターン目「相手の攻撃→鈍足アタッカーの反撃→相手が耐えるorタスキ発動で1残る」とし2ターン目は相手の攻撃を耐えなければなりません。それを耐えたとし、尚且つそのまま相手を倒したとしても2匹目のポケモンの相手をする時に一撃も与えられずにこちらも倒されてしまいます。1人1殺の構図になります。

ここに先制技を加えた場合、1ターン目の動きは同一でも2ターン目に先制技で相手のポケモンを先に沈める事が出来更に被弾も減らせる為次のポケモンにも打点を与える事が出来る訳です。

それにより後続のスイーパーの動きやすさが格段に変わってきます。赫月の「しんくうは」にはそれが実現出来るバリューがあります。これによりトリックルームが無くとも相手のポケモンを削るもしくは倒す役割を原種以上に遂行しやすいという事になります。

そして「メインタイプ双方に無効タイプが存在する」に関しては完全に解消しているとは言えませんが先述の特性「しんがん」によってノーマルタイプのゴースト無効を無効する事により解消しています。但しじめんタイプの無効化に関しては残念ながら適応外なのでそこでプレイング力が問われる形になっていきます。

纏めると原種以上の使いやすさとやけどのスリップダメージがない分やつきのひかり等の総合的な耐久力の高さ等から、採用率にここまでの開きが生まれたという事になると推定されます。

現在赫月の持ち物で最もメジャーな物はとつげきチョッキですが「めいそう」「つきのひかり」「ちょうはつ」「あくび」という優秀な補助技もある為今後研究が進めば様々な選択肢が生まれると思われます。

選択肢の多さはPT起用のし易さに繋がります。私自身も赫月を組み込んだPTでは採用率が高いのでそのポテンシャルの高さと技の噛み合いが素晴らしい「強いポケモン」の一角だなと感じました。

以上を持ちましてガチグマの強さを改めて考えてみました。

ご覧いただきありがとうございました。

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