死んだら他者の心のなかで「生きて」いられるか
納得いかない考え方のひとつだ。
「人間は、肉体が死んでもそれだけでは死なない。誰かの心のなかで生き続ける(ことがある)」
「人が【本当に死ぬ】のは、その人をおぼえている人間が誰もいなくなったときだ」
それを本気で言う人が複数いるので、不思議でしかたなかった。
他者がおぼえている「その人」とは、他者の主観というフィルターがかかった変形物で、「その人」の意識そのものじゃないのに。
いつのまに、人は、本人の意識から、他者が抱いている記憶へと、すりかえられてしまったのだろう。