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お絵描きの心得 その2 /デジタル便利機能はどのくらい使う?

 絵をデジタルで描くことが当たり前になった現在、お絵描き世界には便利な素材やツールがいっぱい溢れてて、15年以上も絵の現場から離れていた身としては、ひたすら感動してます。無料で使える背景やエフェクトなどの素材関連、ほしいポーズを自分でスマホで撮って描けるとか、裏から絵を確認しなくても反転機能で一発で歪み調整できるとか、素晴らしい進化ばかり!!
 でも、逆に見かけるようになったのが、正確さを求めすぎる傾向とか、素材使わないと描けないことに引け目を感じてる、みたいな声とか。
 みんな、色々考えて描いてるんだなぁと、もはや拘りや技術思考も通り過ぎた、四十路過ぎののほほん絵描き(私)は思うんです。

 結論を言おう。
 使えるものは使えばいいのだ!

 自分の場合は、もともとアナログ絵描きだもんで、確かに手描き主流です。ぶっちゃけ、デジタルで描く時の筆やペンすら、1、2種類のなんでもないものしか使ってない。でもそれは、ブランク前に手で全部描くのが染み付いちゃってるんで、家事育児仕事の合間で描くには、単に素材探しする方が面倒とか、新しい機能を確認する余地もないってだけで、最初からそういうのが転がってる世界で絵を描き始めてたら、使ってると思うんだよね。だって最初から、描けるわけないのだ。難しい部分を無理やり手描きしようとして、疲れて面白くなくなっちゃうより、いい素材があったらそれをバーンと使って、「うわぁ!こんなに素敵なった!自分、もしかして上手いんじゃんっ!?」ってモチベーション上がった方が絶対いいし、また描こうって気になれるもん。で、そうやってるうちに、だんだん、それでは足りなくなる。そこから、自分の手で描いたり、自家製素材を作ったりすればいいんです。必要になれば、難易度が高くても情熱で乗り越えられる!

 ただ、人物を描く時だけ、個人的に微妙だなと思う傾向はあるかな。
 それは、左右対称にこだわって描くこと。
 今ってデジタルゆえに確認できて、正確に描けるんで、ツールに頼っている人もいるかと思うんだけど、これは基本、そこまでキッチリやらなくていいっていうのが自論です。
 だってね、人体って、左右非対称なのよ。顔から足のつま先まで、左右絶対に違う。目の大きさ、手や足などの各パーツのサイズ。自分の身体もそうでしょ?
 なので、私も左右反転で確認したりはするけれど、精密には合わせません。ざっくり見て激しくおかしい場合でなければいいっていう程度。
 むしろこれは、キャラデザとかに利用するのもいいかもね。まだ拙宅にはいないけれど、あえてどっちかの目だけ二重キャラとかも面白そう。
 もちろんジャンルにもよるので、デジタルっぽい絵の場合は、合わせた方がそれっぽいって場合もあると思うので、一概にはいえないけれど、そこまで気にしなくてもいいんだよっていう。写真じゃないんだし、気楽に描けばいいのだ。

 あとは、パース。
 そこに正確さを求められている場合は別だけど、見せたいポイントを強調して、多少歪めてても全然いい。有名で歴史的な画家だって、めっちゃ正確な人もいれば、歪んでるのがむしろ味って人もいるでしょ(笑)。
 でもこれは、知っていればいいに越したことはないっていうのも事実。私は空間デザイン専攻だったんで、正確なパースも習っているけど、パースって計算式みたいに答えが決まっているので、その決まりに当てはめていくだけで、知ってれば混乱しにくいっていうのはあります。
 だけどパースに関しても、今は便利なツールがあるみたいなんで、そういうのはガンガン使いましょう!

 そんなこんなで、今回のお話を要約すると、「使えるものは使おう」でした!…最初に戻っとるわい(笑)。
 まあ、なんかね。楽に描くことに引け目を感じる必要もないよと。まずは楽しみながら、これを描きたいなっていう目標が見えてきたら、その都度必要な知識や技術を開拓していけばいいのです。煩悩のまま、描き散らかしてください(笑)。
 ご清聴、ありがとうございました♪


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