システムエンジニアの採用面談

概要

採用担当者は、器広く、プロジェクトの魅力や技術のアピールを
エンジニアは、技術はできて当然、地頭力や人間力のアピールを

著者の経歴

前職は、独立系のSIerにシステムエンジニアとして新卒で入社しました。新卒採用のタスクフォースに参加して、採用の視点も学びました。プロジェクトでは、ビジネスパートナーを探す際に、面談を実施する機会も多くありました。現在は副業で、自身が面談を受ける側になっています。採用する側とされる側の両方の視点で記載したいと思います。

採用する側の視点

プロジェクトリーダー/マネージャーとして、メンバーを集めるときに考えているのは、一緒にやっていけそうかです。これに尽きます。
スキルシートを確認して面談するか決めているので、基本的には記載している技術については、ある程度できるものと認識しています。多少生産性が低そう・技術に詳しくなさそうでも、キャッチアップしてもらえば良いので、実はあまり重視していません。
一緒にやっていけそうと思うポイントは、素直なことです。自身の長所/短所・プロジェクト工程の得意/不得意などを話してくれるか、ちょっと言い辛いマイナス面を包み隠さず喋ってくれるか、など、信頼関係を構築できそうな人柄かどうかを見ています。
また、実際に手が動くかもポイントです。実装やテストをお願いすることが多いと思うので、確実に作業してくれる真面目な人かを見極めています。
案件の内容に魅力を感じてくれそうか、やる気を出してくれそうか、楽しく働いてくれそうか、という軸で判断しています。

採用される側の視点

採用されたくて面談を受けているので、働く環境などについては強く言えません。例えば、本当はフルリモートが良くても、原則週に一回出社などのルールには理解を示す態度になります。
事前に知っておきたい情報は、アーキテクチャ構成とどのくらいのシステム規模(ユーザー数、画面数、データベースのテーブル数など)かです。プロジェクト背景や全体像がつかめないと、自身の付加価値をどこにつければよいのかわからないからです。
スキルシートはマッチする業務の選択肢が広くなるように記載しています。逆に選択肢が広がる案件を選ぶことが多いです。今だとLangChainやRAGなど、生成AIの実装ができるような案件が好ましいです。
採用されなければ、採用担当者の見る目がなかったなと思うようにしているので、結構強気で臨んでいます。経験した技術については、それ以上でも以下でもないので、自信を持って話すようにしています。

考察

両方の視点で記載してみると、採用担当者が見ているポイントとエンジニアのアピールポイントがずれている気がしました。
採用担当者は、技術力はスキルシートで足切りしているため、面談では人間力を確認しているのかもしれません。一方でエンジニアは、今後のスキルシートにプラスになる技術や現場を求めているため、逆に強気であるように思えます。エンジニア需要が高いので、むしろ案件を選ぶ側なのかなと思いました。

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