ピア・サポートを活かした新入生支援~リハーサルを終えて~

9時からスタートした北星ピア・サポーターによる説明会・歓迎会の中間リハーサル。終了時間はなんと20時過ぎ…。例年は2日日程で行っていたものの、今年は様々な状況が重なって9学科分全てを1日で行いました。
(本日、私を除く家族全員がインフルエンザに感染が判明。自身も罹患しながら子ども達を看病してくれた妻に感謝します。代わりがいなく、家にいなくてごめんね。)

さて、リハーサル前に教職員には出来ない”学生視点(ピア・サポート)を活かした説明会を”と激励しスタート!
ピア・サポートを活かした新入生支援ってなんやねん!を言語化していきます。

ナナメの関係性×教職員の監修

教員と学生というタテの関係性(指導的立場)でもなく、友達同士のヨコの関係性でもなく。新入生にとっての身近な先輩というナナメの関係性。
いくら職員で学生への説明を極めたとしても、教職員のタテの関係性では乗り越えられない壁があると私は思っています。
学生が提供するからこそ、同じ視点でかつ中立的な立場で、新入生が受け入れやすい形で伝えられます。

そして、もう一つの武器が教職員の監修。大学が彼らの活動にお墨付きを与える重要な作業。サークルが提供する新入生支援(勧誘含む)は沢山ありますが、それだけでは正確で信頼性のある情報かどうかは分かりません。
北星ピア・サポーターは、スライド・配布資料・話す姿勢など全て教務部署の人間(私)と学習サポートセンターの助教がチェックします。また、学科長等にも共有します。
学生視点による説明が教職員の監修を経て、新入生にとって”最強の支援”ができあがるのです。

身近な先輩として”困ったら相談できる存在”

新入生に提供する説明会・歓迎会の意義は、いかに「信頼できる身近な先輩としてアピールするか」だと私は思います。
ただし、集まる1年生がどんなことで”信頼できる”とか”身近な先輩だから相談しやすいな”と感じるかは分かりません。”どんな先輩だったら憧れるか”と置き換えても良いかもしれません。

  • 何でも詳しい(履修登録から学校生活のいろはまで)

  • 成績優秀

  • 自分の目指す資格を目指している

  • 同じ趣味、同じ出身、同じ境遇

  • 話しっぷりが堂々としている

  • 歓迎されている(笑顔)

  • スライドが秀逸である

挙げればキリがないかもしれませんが、これらの要素が”身近だ”とか”憧れる”と感じるものだと思います。
北星ピア・サポーターにとって、説明会・歓迎会は新入生とのファーストコンタクト。良い説明会・歓迎会を提供するとは、信頼できる身近な先輩として認知され、新入生が困ったときに相談相手になる関係性ができる会を提供することだと思います。

ピア・サポーターの苦悩

前述の通り、どんなネタが新入生にとって”身近だ”とか”憧れる”と感じるかは分かりません。
色んな餌、色んな場所、色んな時間を試す釣り人のようです。

まだ会ってもいない新入生に合わせた内容を作るのは簡単ではありません。それでも、アイディアを出し合い、試行錯誤し、創り上げていく姿は本当に愛のある美しいチャレンジです(大変だけどね)。

おわりに

9学科のリハーサルは、ただの教職員の監修を受ける会ではありません。自分の学科ではないメンバーも聞き、指摘し合い、より良いものを目指すのです。北星ピア・サポーターは、基本的に次期3年生が新入生支援を提供することとなっているのですが、次期4年が就活の合間にスーツで参加したり、4月から社会人の学生も後輩たちのためにアドバイスを行います。
長丁場のリハーサル終了後、すぐに次期4年生世代のグループチャットで”後輩たちをどう支えるか”の議論をしている姿には感動しました!
こうやって、次の世代を育て、育った世代がまた次の世代を育てる。
このような教育場面に職員として関われて本当に幸せです。

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