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【10分でわかる】欧米諸国のプラごみ埋め立て処理より、日本の焼却処理の方がよっぽどサステナブルな理由【カオスなSDGs PART1】

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◆『カオスなSDGs』酒井敏


◇紹介書籍

こんばんは、和希です。
それでは本日もさっそく投稿の内容に入っていきましょう。
今週紹介していく書籍はコチラになります。

2022年4月22日に集英社さんから発行されました、
酒井敏先生の『カオスなSDGs』になります。
これは「オモロイ」本でしたね。

◇紹介書籍概要

また、本書の概要につきましては、
いつもと同じように、下記に載せておきますので、
もし本書について気になった方は、ぜひ下記をご覧ください。

タイトル 『カオスなSDGs グルッと回せばうんこ色』
著者 酒井敏
価格 968円税込
発行日 2023年4月22日 第1刷発行
発行者 樋口尚也
発行所 株式会社集英社
装幀 原研哉
印刷所 大日本印刷株式会社 凸版印刷株式会社
製本所 加藤製本株式会社

『カオスなSDGs』奥付及び裏表紙から引用

◇本書を選んだ理由

そして、今週の投稿に本書を選んだ理由、それがコチラになります。

世界各国の目標であるSDGsに、
一個人がどのようなスタンスを取ればいいのか教えてくれるから!

最近大変よく耳にするこの「SDGs」。
そもそも、SDGsとはなんなのかここで簡単におさらいしておきましょう。
SDGsについて、外務省のホームページでは次のように紹介されています。

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

外務省ホームページ「持続可能な開発目標SDGsエス・ディー・ジーズとは」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

そして、そのSDGsが掲げる17のゴールの中には、
貧困を無くしたり、環境衛生を良くしたり、男女格差を無くしたりと、
様々なゴールが設けられており、

今尚世界各国がそれらを実現しようとしています。

ですが、これを聞いて皆さん、どうでしょう。
もちろん、SDGsが掲げている目標というのはとても大切な目標ばかりです。
本書『カオスなSDGs』の筆者である酒井先生も本書の中で、

 たしかに、SDGsが掲げる17の目標は、いずれもごくまっとうなものです。真正面から強く反対する理由はとくにありません。

『カオスなSDGs』P.12-13から引用

と、その正当性を述べられています。
ですが、酒井先生はこうも本書の中で述べられています。

 あらかじめ「ゴール」を設定されたSDGsは、まさに敷かれたレールの上を走るようなものだと言えるでしょう。

『カオスなSDGs』P.15から引用

そして、そんなSDGsを酒井先生は一言。

「オモロない」

と一蹴。いいですね、こういう感じ嫌いじゃないです。

けれど、これ言うて皆さんもそんなに他人事ではないですよね?

だって、プラスチックゴミを減らそうって言う名目で、
レジ袋が有料化になったり、プラスチックストローが紙ストローになったり、
今挙げたのはSDGsの環境問題に関係した対策のみですが、
これ以外にも、世界では17つの目標を叶えるために様々な対策が練られています。
けれど、その対策の渦中に私たちはいて、たまにこう思うときありません?

「なんか、疲れる…」と。

本来、よりよい世界を目指すための目標なのにも関わらず、
それを実現するために今私たちが疲れてしまっていては、本末転倒な気がします。
だからこそ、酒井先生は本書『カオスなSDGs』の中で、

「ぼちぼちでええんや。そのほうがうまくいく」

『カオスなSDGs』P.22から引用

と、日本の数学者でもありエッセイストの、
森毅(もり・つよし)さんの言葉を引用して、
SDGsとのほどよい付き合い方を述べられており、
その”ほどよい付き合い方”が、個人的にはとてもしっくりきて、
かつ学びのあるものだったので、これは皆さんにもぜひ共有したいと思い、
今週の投稿には本書『カオスなSDGs』を選びました。

◇この投稿の内容

そして、今回のこのパート1の投稿で紹介していく内容というのが、
本書『カオスなSDG』の第二章
「プラゴミ問題で考える持続可能性」の中で語られているある内容、

欧米諸国のプラゴミ埋め立て処理より、
日本の焼却処理の方がよっぽどサステナブルな理由

について紹介していきます。

個人的には、この内容読んだときは、かなり衝撃的でしたね。

というのも、これは個人的な感覚ですが、SDGsのような国際目標は、
欧米諸国などの俗に言う”先進国”が先んじている感覚があったのですが、
蓋を開けてみれば、あらびっくり。

「欧米諸国、ぜんぜんサステナブル(持続可能)じゃねぇじゃん」と、
「むしろ、日本メッチャサステナブルやんけ」と。

なので、このパート2の投稿では、私がそのように感じた理由というのを、
本書『カオスなSDGs』の第二章、
「プラゴミ問題で考える持続可能性」の内容を参照して紹介していきます。

日本のプラゴミの焼却処理技術、半端ないですからね。

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