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【10分考察】バイオ・ホラー小説『ヨモツイクサ』に登場する怪物たちの「超遺伝子」がなんなのか考察【禁断のバイオ PART3】

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◆『超遺伝子』藤原晴彦×『ヨモツイクサ』知念実希人


◇紹介書籍

こんばんは、和希です。
それでは本日もさっそく投稿の内容に入っていきましょう。
本日紹介していく書籍たちはコチラになります。

2023年5月30日に光文社さんから発行されました、
藤原晴彦先生の『超遺伝子(スーパージーン)』と、

2023年5月20日に双葉社さんから発行されました、
知念実希人先生の『ヨモツイクサ』になります。

本日はこの2冊である考察を行います。

◇紹介書籍概要

また、これらの書籍の概要につきましては、
いつもと同じように、下記に載せておきますので、
もし紹介書籍について気になった方がいましたら、
ぜひ下記をご覧ください。

タイトル 『超遺伝子(スーパージーン)』
著者 藤原晴彦
価格 924円
発行日 2023年5月30日 初版1刷発行
発行者 三宅貴久
発行所 株式会社光文社
装幀 アラン・チャン
印刷所 堀内印刷
製本所 国宝社

『超遺伝子』奥付及び裏表紙から引用

タイトル 『ヨモツイクサ』
著者 知念実希人
価格 1,848円税込
発行日 2023年5月20日 第1刷発行
発行者 箕浦克史
発行所 株式会社双葉社
印刷所 大日本印刷株式会社
製本所 株式会社若林製本工場
カバー印刷 株式会社大熊整美堂
DTP 株式会社ビーワークス

『ヨモツイクサ』奥付及び裏表紙から引用

◇これらの書籍を選んだ理由

そして、今週の投稿にこれらの書籍を選んだ理由、そちらにつきましては、
藤原晴彦先生の『超遺伝子(スーパージーン)』はパート1の投稿、
知念実希人先生の『ヨモツイクサ』はパート2の投稿で紹介しておりますので、
もし、今週の投稿にこれらの書籍を選んだ理由が気になった方がいましたら、
ぜひそちらの投稿をご覧いただければと思います。

◇この投稿の内容

そして、今回のこのパート3の投稿で紹介していく内容といいますのが、
藤原晴彦先生の『超遺伝子(スーパージーン)』と、
知念実希人先生の『ヨモツイクサ』の二冊を読んだ私だからこそできる、


『ヨモツイクサ』に登場する怪物たちの、
なにが「超遺伝子」なのか考察してみようと思います。


果たしてこの世に需要はあるのか…。

今週の月曜日にはYouTube上で、また火曜日にはnote上で紹介をしました、
藤原晴彦先生の『超遺伝子(スーパージーン)』という書籍の中では、
現在の遺伝学のフロンティア、つまり最前線とも言える分野である、
「超遺伝子(スーパージーン)」とは一体何者なのかが紹介されておりまして、

その神秘性には私たち生物の不思議を感じずにはいられませんでした。

また、今週の水曜日にはYouTube上で、また木曜日にはnote上で紹介をしました、
知念実希人先生の『ヨモツイクサ』という書籍の中では、
筆者の初ジャンルなのにも関わらず、おぞましいバイオ・ホラーな物語、
またそれに勝るとも劣らないミステリーな物語が展開されており、

知念先生の小説家としての本気をマジマジと見せつけられた気がしました。

そして、この2冊どちらもとても素晴らしい書籍ではあったんですが、
これらの書籍をじっくりと読んでいるうちに、
私はあることに気がついてしまったんですね。

それは、この2冊、掛け合わせたら面白いんじゃね?ということに。

もうお決まりのパターンですね。
では、この2冊、どう掛け合わせたら面白いのかというと、
それは最初にも述べたように、

『ヨモツイクサ』に登場する怪物たちの「超遺伝子」はなんなのか、

という考察なんです。
一見、フィクションであるバイオ・ホラー小説に対して、
理科学的な挑戦をするこの状況は大分無茶なように見えるかもしれません。

ただ本作『ヨモツイクサ』をキチンと読んでいくと、

意外とそうでもないかも…いやむしろ、これならできるんじゃね?

と思えるような描写が結構登場するんですね。

これ、どういうことかと言いますと、
本作『ヨモツイクサ』の中では様々な怪物が登場するんですが、
それらの怪物が登場人物の一人、
法医学教授の四之宮学(しのみや・まなぶ)という人物によって、

解剖されて、ゲノム解析されている描写というのが登場するんです。

ゲノム解析というのは、簡単に解説をすると、
その生物の遺伝情報を解明することなのですが、

つまり、本作で作中では怪物たちの遺伝情報というのが語られているんです。

なのであれば、藤原晴彦先生が解説をしてくださった、
「超遺伝子」の仕組みと見比べて論じることができると思い、
この一見奇想天外とも思われる考察をしてみようと思ったんですね。

もちろん、私の遺伝学に対する造形というのは、
想像を絶するほどの素人レベルの知見しか持ち合わせておりませんので、
ところどころ解説に不備があるかとは思いますが、
それでも最後まで一生懸命解説していきますので、
ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

また、今回のこの投稿では、
本作『ヨモツイクサ』におけるネタバレ要素を含んでおりますので、
もしネタバレが気になってしまう方がいましたら、
一度この投稿をソッと閉じていただいて、
本作『ヨモツイクサ』をご一読いただいてから、
再びこの投稿をご覧いただければと思います。
この投稿は逃げも隠れもしませんからね。

それでは『ヨモツイクサ』に登場する怪物たちの、
「超遺伝子」とはなんなのか一緒に覗いていきましょう。

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