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映画「PERFECT DAYS」を見て
役所広司さん主演、ヴィム・ヴェンダース監督の映画「PERFECT DAYS」を見てきた。
内容
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、
静かに淡々とした日々を生きていた。
同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。
その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、
同じ日は1日としてなく、
男は毎日を新しい日として生きていた。
その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。
木々がつくる木漏れ日に目を細めた。
そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。
それが男の過去を小さく揺らした。
感想
映画で示されていたように毎日のルーティンが確立すると、1日の中での変化を嫌がりそうに思う。
自分が主人公の平山であれば、変化を与える他の登場人物に嫌気が刺したりするのではないかと思いながら前半を見ていた。
しかし、映画の中の平山はそんな毎日の些細な変化を楽しみ、大事にして1日を送っていた。
変化することに喜びを感じつつ、自分の行動は変化なく過ごす。
その過ごし方がとても美しく、描かれていたことに後半はただただ圧倒された。
木漏れ日。一つとない景色。
そこを表現するためのストーリーがとても良かった。
また、数年後にもう一度映画館で見たい。そんな映画だった。
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