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#18 賢い投資家への道

資産形成ステップ18
ウォーレン・バフェットやレイ・ダリオのような世界トップレベルの投資家は、確かに素晴らしい能力を持っています。
しかし、私たちが彼らのようになることは現実的でしょうか?
トップ12%に入るために必死に努力すべきでしょうか?
私の答えは「NO」です。
なぜなら、プロの投資ファンドの88%が市場平均に勝てないことから、
トップレベルになれる可能性は非常に低いからです。

トップを目指す必要はない

多くの読者の皆さんは、投資の世界でトップを取りたいわけではなく、
単に資産を作りたいだけだと思います。
そのため、個別株を分析する時間をかけて、さらに過剰なリスクを取りながら投資する必要はないと思います。
むしろ、単純に15年以上の期間をかけて市場平均に投資し、88%以上のファンドにパフォーマンスで勝つ方が賢明です。

自分は特別?それでも市場平均が優れている理由

一部の人は「自分は特別だ」と思うかもしれません。
しかし、市場平均が優れている理由を考えるとその考えも揺らぐと思います。昔はインターネットが未発達で情報格差があり、一部の投資家の努力が報われることもありました。しかし現代では、インターネットの発達と共に情報格差がなくなり、そこに加えて自動売買システムのような様々なIT技術が駆使されています。

さらに、金融業界は高収入なこともあり、優秀な人材が集まります。
数学的なアプローチや企業分析を駆使した優秀な理論が生まれ、淘汰される世界です。何かのミスがあれば、優秀な人やプログラムが即時に発見し修正します。これが効率的市場仮説の根底にある考え方です。
この結果、世界中の優秀な人材とシステムが生み出す膨大な数の論理によって優秀な市場平均を自動的に作り上げてくれます。
この市場平均を上回るためには、これらを上回る投資をしなければなりません。このハードルは非常に高いことがわかると思います。

私は市場平均の恩恵を享受している一人として、この市場平均を作り上げているプロの方々には非常に感謝しています。
しかし、ビジネスの場としてみると金融業界は優秀な人が集まるため、競争が激しく、勝つのは容易ではありません。
そのため、賢明な読者には、合理的な判断のもと、単なるインデックス投資の道を進むことをお勧めします。そして、単に市場平均に感謝する側の立場でいることが最も賢明な選択だと私は考えています。

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