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京都の野外彫刻 フィールドワーク80

『出会いの塔』

1998年  松井 紫朗

松井 紫朗 (1960年 奈良県生まれ)

設置場所 :  山科駅前通
 『出会いの塔』は、1998年に松井紫朗が設置した作品です。場所は山科駅前通と府道四ノ宮四ツ塚線の交差点付近です。山科駅はJRや地下鉄、京阪が隣接しており、京都では京都駅に次いで利用客が多い駅です。JR山科駅は毎日3万人以上の利用があるそうです。
 この作品は、そんな山科駅に向かう駅前通に設置されています。通路に突出した煙突のように見えます。トンネルの排気口のようなにも見えます。ブロンズの色合いから青銅器や銅鐸を連想します。作者のコメントでは、「三段に積み重ねられた形態」が「過去」「現在」「未来」を象徴していると説明されています。毎日多くの人々がこの作品の前を通り過ぎて行きます。過去も現在も、そして未来も。そんな姿を見守る作品のように感じられます。