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《ルールメイキング委員会を通して》出会えた仲間と乗り越えた壁

 
 私は足利清風高校の高校2年生です。もうすぐ3年生になります。ルールメイキング委員会に所属してから約半年が経ちました。その半年間を振り返ってみようと思います。


ルールメイキング委員会に
入ったきっかけ

私は元々学校の校則について良く思っていませんでした。先生からは「自分で選んだ学校なんだから」と言われどうして今の校則ができたのかなど考えずにただ従ってました。そう考えていた私の気持ちが変わったのは、夏の新入生に向けての一日体験入学の係になったときのことです。何人かの保護者の方に「清風高校は校則厳しいですよね」と校則についてのことを聞かれました。
私は「はい」とも立場上言えず、どうして校則があるのかも説明することが出来ませんでした。そのときに、理由があってできた校則をなぜできたか知らないまま文句だけ言ってていいのかと思うようになりました。そして学校が始まり、友だちが誘ってくれて入ることにしました。

ルールメイキング委員会の活動

7月    自動販売機のルール改正
   全校生徒へアンケート

私はまだルールメイキング委員会に入っていなかったのでどんな活動しているか分からなかったけど、変えられることができるんだと思うようになりました。

9月     アンケートの集計

アンケートの結果を元に改正して欲しいと多く上がったものを髪型、服装、スマホでチーム分けをしました。私は髪型チームになりました。


10月・11月   先生インタビュー

先生方は校則を変えることについて不安な点があるかなどインタビューをさせていただきました。
先生方個人では大体の先生が校則を見直すことに賛成していました。しかし、スマホについては荒れてしまうのではないかなど不安な意見が上がりました。
 私たちは先生と生徒間での信頼関係がきちんと築けていないと考えました。なのでスマホについては、来年度にまたゆっくり考えていくことにきめました。

先生方のご意見


11月・12月  企業訪問

以前先生インタビューを行ったとき、ツーブロックは就職試験で不利になってしまうのではないかという声が上がったため実際に3つの企業に協力していただき企業訪問を行いました。
11月では企業訪問の事前授業をカタリバの方々がして下さり、名刺交換からインタビューの仕方までたくさん教えていただきました。
12月ではついに企業訪問に行きました。見た目だけで判断はしない、校則を日常生活で守っているなら大丈夫とおっしゃっていました。

企業訪問の様子

12月  オープンカイギ

  先生と生徒での対話やジェンダーについての考えを知りたいと思い開きました。しかし集まってくれた人数は数人で生徒みんなで考えていく必要があることが伝わってないという大きな課題が見つかりました。


1月  保護者アンケート

保護者の方は校則についてどう考えているのかや大人の多くの意見を取り入れたいと思い行いました。結果はほとんどの方が校則を変えることに賛成で、時代にあった校則にするべきだという声が多く集まりました。


2月  服装チームが議案書を提出

先生会議に参加し議案書を提出しました。しかし、生徒のために変えるのに生徒に聞かなくてはいいのかなど色々な反省点が見つかりました。


3月  髪型チーム議案書作り
       生徒にアンケート

2月から3月では、3月16日に行われる先生会議に提出するための議案書作りをしました。前髪の長さの基準など今まで行ってきた活動を通して考えました。服装チームの反省点を生かし、実際に作った議案書を見せて生徒にアンケートを行いました。結果は、上手く伝わっていないことが分かりもう一度作り直すことに決めたため、先生たちに提出するのを先延ばしにしました。

前髪の長さの基準で悩んでいるところ


ルールメイキング委員会の活動を経て

ルールメイキング委員会に入る前は、正直先生達はみんなルール改正に反対していると思っていました。しかし、先生インタビューやオープンカイギで応援してくださる先生方も多くいてとても嬉しい気持ちになりました。

ルールメイキング委員会は、先生・生徒・近所の方など多くの立場に立って考えていかなくてはなりません。この活動をしていて嬉しいことももちろんありましたが、それ以上に大きい壁に何度もぶつかりました。先生からの反対する声や、生徒からの早く変えてなどという声どちらの意見も取り入れていかなければならないため、価値観の違いに頭を抱え悩む日々でした。
そんな中、アンケートで応援メッセージを書いてくれた方や少ない人数でも長時間考え続けないといけなくても、意見を出し合い冗談を言って笑ったりしてずっと一緒に走り続けてくれた仲間がいたおかげで答えのない困難もたくさん乗り越えられました。
私たちに付き添って広い視点での考えを教えてくれたルールメイキング委員会の先生方、迷ったときにいつも助けてくれたカタリバさん、学年が違くても沢山の意見を言い合ったルールメイキングの仲間達に沢山のありがとうを伝えたいです。

勇気をだしてルールメイキング委員会に入って活動できて良かったです。

委員会では文字にするにはしきれないほど沢山の経験をさせて頂きました。飽き性ですぐ諦めてしまう私が、嫌なこと言われても辛いことがあっても逃げずにここまで続けてこれたのはルールメイキングに携わって下さった多くの方のおかげです。どうなるか分からないけどやってみたいことを、否定せず「やってみな」と言ってくださる先生や環境があることはとても有難いことだと気づくこともできました。

本当に多くの方に支えられ感謝した日々でした。

その恩を返せるようルールメイキング委員として、より良い学校にして行けるようまだまだ頑張っていこうと思います。

とても長くなってしまいましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。


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