アメリカ深夜トーク番組にもついに時代の波が
現地時間2023年4月27日、CBSで約8年に渡って放送されてきた
The Late Late Show with James Corden (邦題・レイト×2ショーwithジェームズ・コーデン)が最終回を迎えた。
アメリカの俳優やアーティストのみならず、K-POPのグループも何回かゲストに出ていることから、日本でも衛星放送やネットなどで視聴してきたファンも少なくないだろう。それだけに惜しまれながらのシリーズフィナーレとなった。
しかしこれは単にコーデン版のレイトレイトショーが終わるのではなく、1995年以来、トム・スナイダー、クレイグ・キルボーン、クレイグ・ファーガソンと30年近く続いてきたレイトレイトショー自体の枠が終了するかもしれないという話が一部の芸能系ニュースサイトなどから出ている。
※以下はあくまでも噂段階の話として読んでください
後継番組には、以前コメディ・セントラルで放送されていた @midnight という、コメディアンが回答者のクイズ番組のリバイバルが候補になっているとのこと。
レイトレイトショーの前の時間帯に放送されている、Late Show with
Stephen Colbert のホストであるスティーヴン・コルベアが関わっているようである。
私個人としては英語のリスニング力及び現地のコメディの背景知識に乏しいので、コメディアンしか出てこないクイズ番組よりは、有名人や時の人をゲストに招いてお喋りしたり、音楽パフォーマンスがあるなど、雰囲気だけでも楽しめるトーク番組のほうがいい。新進気鋭のアジア系の(もちろん日本も!)俳優・アーティストが出る機会も減ってしまうだろうし。
この時間帯にもコストカットの波がやってきているのだろうか。
またこの3年程はコロナの影響で番組フォーマットを一時的に変えたりとの対応を余儀なくされたりと、かなりのエネルギーを必要とされるジャンルでなのは間違いないが。
NBCも1988年の Later with Bob Costas 以来続けてきた歴史ある午前1時半の枠を A Little Late with Lilly Singh を2シーズン放送しただけであっさりと撤退してしまった。
コメディセントラルのデイリーショーもトレヴァー・ノアが降板して以降、正ホストが決まっていない。(有能なパーソナリティはたくさんいるはずなので、これはこれで良いとは思うのだが)
一方で、ネットのほうもこのジャンルの番組はあまり長続きしていない印象を受ける。チェルシー・ハンドラーはもういないし、今も続いている Apple TV+の ジョン・スチュワートや、Netflixのデイビッド・レターマンの番組は日々放送される軽めのノリのトークというよりは、力が入ったインタビュー番組になってしまっている。
多種多様な娯楽が出てきているだけに、その軸となるトークショーの存在はとても大事だと思うのだが・・・
CBSのお偉いさん、もしかしたらロサンゼルスにあるテレビジョンシティのスタジオの制約や ハリウッドでのストライキなど、いろいろな課題があると思いますが、どうか今からでも考え直してくれないでしょうか。