タバコ死生観
タバコが好きだ。
食後や仕事終わりの一服はとても美味しい。
でもタバコは身体に悪い、寿命を縮めている。
タバコの先端に火をつける、肺に煙を入れて、口から吐き出す程、切先の火は確実に私の口元に近づいてくる。
どんどんと短くなり、火種は私の口元からわずか6mmに収まるぐらいの短さになる。
着実に死が迫ってきている。
この世に生まれ落ちてから、よーいドンと死に向かって生きていると思っていた。
しかし本当は死の方からこちらに向かってくるのではないだろうか?
タバコの火種のように。
今を精一杯いきて、どんな事も自分の幸せの材料にして、自分なりの料理を作っていかなければならない。
そうして命を燃やして、生の限りを尽くすことで、死ぬ時の後悔は消えていく。
それが好きな事なのだろう。
世間から他人からどう思われてようと自分の好きな事に時間を費やすことは幸せだ。
タバコもそうだ、吸っている時の幸福感は何ものにも代え難い、そんな幸せを噛み締めても確実にたばこは自分の身体を蝕んでいる。
でも好きなことをして身体を壊すのなら、私はこれを「幸せ」と呼べる。
今を残らず食べ尽くしているか?
幸せに気づけているか?
希望を胸に羽ばたいているか?
命を燃やしているか?
矛盾を愛せているか?
あーあ、禁煙しようかなあ。
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