人生一生上り坂理論

小さい子どもを連れていると、知らないおばちゃんとかから、

「かわいいね〜。今がいちばんいい時やね。」

と言われることが多々ありますよね。

素直に「ありがとうございます。」言うて受け取っといたらいいんですが、僕は

「いやいや、誰が今から悪くなる一方やねん。」

と思ってしまうわけです。

「今が“暫定”いちばんいい時ね!」

と。

たしかに子どもはどんどん憎たらしくなったり、可愛くなくなったりするでしょう。
でも、すべての記憶、思い出は決して消えるわけではなく、積み重なっていきます。

なので、3歳より4歳。昨日より今日。今より2秒後。

人間の“よさ”をグラフで表すと、停滞することはあっても下がることは無いと思っているわけです。

自分の人生を考えたとき、例えば「高校生の頃は楽しかったなぁ。あの頃がいちばんよかったなぁ」といった時期が誰にもあると思います。

でも今はその時と比べて、悪くなっているわけではありません。

1日あたりの総楽しさ量の比較だったら、今の方が負けてるかもしれませんが、その“今”は楽しかったあの頃の思い出の上にいろいろなことが積み重なってできているのです。

なので、「今がいちばんいい時」「今が人生のピーク」そういった言い方がありますが、僕は、それは死ぬときだと思うわけです。

いろいろな思い出が積み重なって、積み重なって人生を歩んでいく。

ときには悲しい辛い思い出もあると思いますが、それによって過去の思い出が打ち消されるわけではありません。

人はいつか死にます。

いつか死ぬ、その時まで、どれだけいっぱい思い出を残すか。

それがいちばん有意義なことじゃないかと僕は思います。

人生一生上り坂理論。

どんどん良くなる人生を上りながら、最期に全ての思い出を持って胸を張って人生のピークを迎えよう。

僕はそうしようと思っています。

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