024_20230309_息子が学校にいけなくなった理由

基本情報

  • 「花森はな」による、Webで読める母である作者が主人公のエッセイ漫画

    • これが重要なわけではないのですが、まあタダで読むことが出来ます

  • TwitterとPixivで読むことが出来る

導入

  • 初回は、小学校3年生の3楽器から始まります

    • 息子くんが物語の中心

    • 冬休みが終わって、インフルエンザに罹患、からの学級閉鎖

    • 気がつけば、朝ぐずることにより学校へいけなくなってしまいました

  • 原因はなんだろうと探るも、いじめなどはない

    • ただし、過去いじめられた経験がある

  • しかし、不思議なもので、朝は投稿できないが、学校に行けば「楽しかったー」って帰ってくる

  • よくよく聞くと、「先生が怖い」「忘れものをした子を前に一列に並べて叱る」とのこと

    • 自分が叱られてるわけではないのだが、それに共感を感じて学校へ行きたく無くなってる模様

  • 主人公(かつ作者)である母は、「春休み中に解決しよう」と、自動メンタルクリニックへ

    • 「個性的だからなんとかなりますよ!」という話に「それがどうしてん」と思いながら…

  • 受診しながら、小学4年制を迎えるも、悪化する一方

  • 「休もう」と提案するも「いやだ!学校行く!」と逆噴射する始末

  • 自動精神専用のクリニックに転院しつつ、それまたこの病院にも違和感を感じつつ…

  • で、判定されたのが「幼児帰り」という診断名

  • 薬も出され、典型的な「幼児帰り」の対処を母親として行ってくが…

  • ある日、学校から「帰りたくない!」と泣いて暴れるという事件が発生

  • 半ば抱きかかえるカタチで家路に着くお母さん、気がつけば泣いている

  • 「その日を堺に、息子は学校にいけなくなりました」と

    • こんな感じで始まる話

  • ノンフィクションかはわからないが、実際のものを元にしたエピソード群のようです

    • ただ、リアルタイムではなくある程度前(数年とか)の話です

全体的な印象

  • 基本的には、「教師&学校関係者が原因のストレスに対する”幼児帰り”による不登校の息子」に奮闘するお母さん(作者)のエッセイマンガ

    • ま、この診断も「正しい」と名言されてなくて、お母さんは疑っているが…

  • 出てくる人間が「子供と主要3人以外、ほぼ全員クズ」というところに「ギャグまんがかストーリーまんがなのでは?」と思った

    • それくらい酷い

    • 特にダンナと、本来であれば「作中愛でる対象である不登校の長男」も、自分の子供じゃない俺にとっては「嘘つきで誠実さがないな」とムズムズします

    • 実話を元にしているなら特定されると訴訟で負けるまであるくらい、(事実出会っても)悪を悪のまま書いてる

    • もしかして「これでもエッセイにするためにマイルドにしている」のなら、

    • 特に「学校との折衝」の場面は、ザキ唱えられて死んでいくさま(血液が凍って死んでいく)を体感した

  • 共感性羞恥、みたいな言葉が在ると思うですが、共感性の悪意察知する人には、読んでて辛いものがある

  • 時に「実話を漫画化したほうが絶望感のストーリーが凄みを出すのだなあ」と、俯瞰した時に思いました

    • ま、多分世の人は「困難序の口よ」みたいな「不幸マウント」「奴隷の鎖自慢」してくる人は居るとは思うのですが、ぼくみたいな甘ちゃんの育ちでは絶望を感じました

  • 先ほど「得にダンナ」と言いましたが、この人にも感情依存できたりするので、読み方を多様に楽しめるなと

    • そして「俺は同じような感情になったり、同じような行動してないのだろうか」みたいな不安になれたりします

  • 別の観点で行くと「この作者はSNSと”マンガを描ける”という能力があって、本当に良かった」と思いました

    • ある種の「共感集め」や「感情の吐き出し」また「復讐」を兼ねていて、これがあるからまだ生きやすく成っているのではないかと推測します

  • ドンドン絵がうまくなっていく

  • これは「マンガの感想」ではないのですが、世の中「良い人」のウチ2割くらいは「ダメンズ・ダメん女を引き寄せやすい引力」みたいなのが在る気がしてならない

    • 自身は善良で、多少クレバーかつ善良な人とくっつくと上手くいくのですが「自身に選球眼が無い」場合、別れても別れても別のダメンズに合う…みたいなことがあるような気がしています

    • 「良い人」は「頭の良い善良なパートナー」が見つけてくれるといいですねぇ

総評

  • 同じ年代をお子に持つ親御さんで、子育てに不安を抱えてる人には、是非読んで「自身がこの立場に置かれたら」などなど、思考実験に使っていただければなと

  • それ以外の方々は「ひっさしぶりにどす黒い悪意と救いのない話しが読みたいなー」という「自分の暗黒面」や「悲劇への餓え」を刺激したい場合に読んでください

    • まあでも、結婚も子供も欲しくなく成る可能性もあるので、ある程度心にバリアを張った状態でお読みください


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