014_20221006_中2の男子と第6感
作品情報
「福満しげゆき」さんによる青年向け漫画
グラマラスな女子が出てくるし、後半につけてエロが足されるので、多分男性成人向け…かも?
講談社の週間ヤングマガジンに連載
2014年から2017年
全4巻
開始時
主人公は「中二の男子」
最初のシーンで「中二の制服着た男子と、ちょっと年上そうな制服着た女子」が六畳一間の部屋に居るシーンから始まる
「はじめの一歩」を読んで、少年に指南してるところから
微妙にグラマラスでショートカットのお姉さん
「今日も学校には行かなかった…」でその一話が解る
ああ、このフォーマットで行くんだなって
そして「不登校で家に居てやってんだな」って解ってくる
読んでいくと、どうも「この女子は実在しない女子なんじゃないか?」と解ってくる
ソラ飛んでたり、虎眼流でものさし伸ばしてたり
おそらく「少年のイマジナリーフレンドなんじゃないか?」と解ってくる
「スカート覗けるかな?」と思ったら、なんか見えなかったり
観たこと無いものは、想像でも作れないし
夜中にふと起きると、彼女は居なく成ってた、でも翌朝座ってた、など
でも、その割には「自分の望み通り行かない」「ダメ出ししてくる」「自分をたしなめる」など、自我を持ちすぎてる
不登校学校でいじめられている、ということが解ってくる
7話くらいでバックボーンが語られる
そういや「格闘技周り」の指南が多かった気がする
「もっと強い自分」をイメージして、励まさせてた
複数人作っていったが混乱するだけだった
一人の異性にしようと思って、頭に浮かべることが出来た女子に喋らせることにした
しばらくすると、勝手にしゃべるようになる
「自分が殴られてるときは、どう殴られてるのかな?」と想像して「映画のファイトクラブシステムだな、自分で殴ってる」って女子側から教えられたりする
そのうち「学校へ行く日は近づきつつあった…」って言う締めになってたりする
という感じで、一話完結でよしなしごとを中二男子とイマジナリー女子とでなんやかんややってく
…のかと思いきや、女子が「私の過去が…」という話をしだして…
女子が想像したOL(その想像を男子も観ることが出来る)が実在したりして…
観想
一話完結でずっとやって、永遠に終わらないような、いわば「名物マンガ」「大いなるマンネリマンガ」に出来たのに、ストーリー漫画へとシフトしていくのは、英断だと思った
ギャグ漫画であることは続けるけど「よしなしごと」が主体じゃなくて「正体を探る」とか「真実は?」みたいなのが主体になくなっていく
連載時点では結末はキメてなかったとは思うものの、4巻中1巻の終盤で行ってるとこが、読めなさが凄くて、引力ある
「途中から継続性が生まれる」というグイッと方向転換するダイナミックさ
早いキン肉マンみたいな
とかいいつつ、70話あたりで「一話完結のネタマンガ」に戻ったりもする
「中2男子の第六感」って言う題名と一話から想像した「イマジナリーフレンド女子の妄想のの物語」っていう「題名の誇張」かとおもったら、「男子の超能力(第六感)っぽい話」だった
端っこに仕込まれてる小ネタが、マニアックで好きだった
虎眼流だったり、フリッカージャブだったり
格闘描写が濃くなってって、書き文字が多くなってきて一秒ごとくらいの描写をするように成るトコも好き
ところどころ、バキみたいな解説ありバトル漫画みたいなる
ストーリー漫画としての進行のスピード感が緩急ひどい
最初、ストーリマンガじゃなくて、ストーリー出てきてから目まぐるしく動いて、中盤また一話完結になって、また新展開してって感じ
最初のいじめられてるとか不登校とかの課題とかどうでも良くなって、違うことに取り組み始めたり
ほのぼの絵なのに、女子がやたら生々しくて可愛い
Wikiの説明では「サスペンス色強い」と表現
どれくらいが「計算ずく」で、どれくらいが「計画的に」なんかわからないくらいのライブ感
最後の丸め方はなかなか自分はそうなんかー感がありました
まとめ
適度なメタが入った、小ネタちらしたストーリーありギャグマンガだったので、個人的に非常に好みでした
4巻という短さで、かつストーリー漫画に変化して、そのストーリーを畳んでるので、短い完結マンガを読みたければオススメ
「サスペンス色強い」と表現されるように、少し「不思議」な作品を読みたいという人にもオススメ
最初の印象やエヅラから比べて違和感を楽しめたら多分ハマる
中二的妄想なエロ描写が多くなってくるので、そんなんミタないわって人は敬遠するかも
最後までお読みくださり、ありがとうございます!
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