目に見えないことの憂鬱【ブラッドベリ1000日チャレンジ#0121】
【短編小説】ウエノモノ/羽田圭介 ○
結論だけ言ってしまうと、リアルなつき合いは、相性があってもあわなくても、相手の感じ方に変化を与えるということか。正直、途中のエピソードの多くに、必然性を感じなかったが、最後の結末だけは、とても納得できた。一方で、実生活で私は下の階の方から直接、騒音を指摘されているのだが、顔を見ていてもほとんど納得していないし、仲違いのまま。小説のようにはならないのだ。
【詩・俳句・短歌・歌詞】男について/滝口雅子 △
自分は自身の性である男性を誇る気持ちはないけれど、「男は」という大きな主語で表現、規定されるのは、正直とても気分が悪かった。「女が自分のものだと/なっとくしたいために」という一節もあるが、こんなことを私は考えたこともなく、濡れ衣を着せられているようにしか思えないのである。
【論考】整理/外山滋比古 ○
自分が年齢を重ねて、忘れることが恐くなった。生活が上手くいかなくなりそうだし、人に対して不義理を働きそうだからだ。しかし、筆者は「頭をよく働かせるには、この“忘れる”ことがきわめて大切である」という。忘れることで、頭が爆発せず、整理できるのだそうだ。
このエントリーは、下記からの転載です。
https://kazuhiq.com/20230404/bradbury0121/
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