ChatGPT が Azure OpenAI Service で利用可能に(2023/03/10、ニュースリリース)
※米マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました!
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ChatGPT が Azure OpenAI Service で利用可能に
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※本ブログは、米国時間2023年3月9日に公開された
"ChatGPT is now available in Azure OpenAI Service"の抄訳を基に掲載しています。
https://azure.microsoft.com/en-us/blog/chatgpt-is-now-available-in-azure-openai-service/
マイクロソフト AI Platform 担当コーポレートバイスプレジデント
エリック ボイド (Eric Boyd)
https://azure.microsoft.com/en-us/blog/author/eboyd/
本日、マイクロソフトは、ChatGPTのプレビュー版が、Azure OpenAI Serviceにおいて利用可能になった https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/cognitive-services/openai-service/ ことを発表します。
Azure OpenAI Serviceでは、1,000社以上のお客様が、Dall-E 2、GPT-3.5、Codexといった最先端のAIモデル、そして、Azure独自のスーパーコンピューティングとエンタープライズ級機能に支えられた大規模言語モデルを適用して、新たな方法でイノベーションを実現しています。
ChatGPTは昨年末に導入されて以来、コンテンツの要約、メールのドラフト作成、さらにはプログラミングに関するサポートなど、さまざまな用途で活用されています。
今回、Azure OpenAI Service内でChatGPTのプレビュー版が提供されたことで、開発者は独自のAI機能に基づく体験を自社のアプリケーションに直接的に統合できるようになりました。
たとえば、既存のボットを強化して予期せぬ質問に対応できるようにする、コールセンターの会話をサマリーしてお客様の問い合わせを迅速に解決する、パーソナライズされたオファーで新しい広告コピーを作成する、クレーム処理を自動化することなどが考えられます。
また、コグニティブサービスをAzure OpenAIと組み合わせることで、企業にとって魅力的なユースケースを創出できます。
たとえば、対話によって企業データの知識ベースを検索するためにAzure OpenAIとAzure Cognitive Searchとの組み合わせを活用した事例 https://techcommunity.microsoft.com/t5/ai-applied-ai-blog/revolutionize-your-enterprise-data-with-chatgpt-next-gen-apps-w/ba-p/3762087 をご参照ください。
お客様は、ChatGPTを本日から利用できます。料金は、1,000トークンあたり0.002ドルです。
すべてのChatGPT利用への課金は3月13日から始まります。
■真のビジネス価値
多様な業界のお客様 https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/general-availability-of-azure-openai-service-expands-access-to-large-advanced-ai-models-with-added-enterprise-benefits/ が、
Azure OpenAI Serviceを利用することのビジネス価値を実感しています。
マイクロソフトは、The ODP Corporation、シンガポールのSmart Nation Digital Government Office、Icertisといったお客様が、今後もAzure OpenAIとChatGPTモデルを活用し、さらなる成果を上げていくことを大いに期待しています。
「The ODP Corporationは、マイクロソフトとの協業により、
Azure OpenAI Service内でChatGPTの強力なAIテクノロジを活用できるようになったことを大変うれしく思っています。
このテクノロジは、当社のビジネスの継続的変革、より効果的な新しい可能性の追求、革新的なソリューションの設計に役立ち、お客様、パートナー、そして、従業員にさらに大きな価値を提供することができるでしょう。
当社は、社内の事業部、特に人事部門をサポートするためにChatGPTによるチャットボットを開発しています。
このチャットボットは、人事部門の書類審査プロセスの改善、新しい職務記述書の生成、担当者間のコミュニケーション強化などを実現できています。
当社は、ChatGPTの自然言語処理と機械学習の活用による、社内業務の効率化とビジネスの成功を目指しています。
この最先端テクノロジを取り入れることで、市場における競争力を高め、お客様の体験を向上できるでしょう。」
— The ODP Corporationプロダクト&テクノロジ担当バイスプレジデント カール ブリスコ (Carl Brisco)
「シンガポールのSmart Nation Digital Government Officeは、シンガポール国民により良いサービスを提供し、シンガポールという国のためにより良いアイデアを提供するために、テクノロジを使って職員を支援することを常に考えています。
ChatGPTそして、より一般的に大規模言語モデルが、公共分野におけるさまざまな知識労働を加速してくれることが期待されます。
そして、ChatGPTに組み込まれたアライメント手法が、より自然で直感的な方法でこれらの強力なモデルを操作できるよう支援してくれます。
ポリシー、オペレーション、コミュニケーションの各ユースケースにおいて、Azure OpenAI Serviceのエンタープライズ級の統制機能が、これらのテクノロジを活用する上での鍵となっています。」
— シンガポール首相府 Smart Nation Digital Government Office 副長官 フェンシ シム (Feng-ji Sim)
「契約は商取引の基盤であり、企業のあらゆる入出金を統制するものです。
Icertisでは、AIを契約管理に適用することで、世界中の企業が収益を上げ、コストを削減し、コンプライアンスを確保し、リスクを軽減することができるようにしています。
マイクロソフトのAzure OpenAIサービス上で利用できるようになったChatGPTは、20億以上のメタデータとトランザクション要素を含む世界有数の契約データのリポジトリである当社のデータレイクと共に活用することで、これらの成果を達成するための強力なツールとなります。
ジェネレーティブAIは、契約のライフサイクル全体を通して、
インサイトを明らかにして活用できるようにする知的アシスタントの役割を果たすことで、企業が契約の意図を完全に実現できるよう支援します。Azureのセキュリティと信頼性という独自の強みを背景に、この能力を企業規模で提供できることは、倫理的AIという当社の信条にも合致し、当社の契約インテリジェンスプラットフォームにイノベーションの大きな機会を創出します。」
— Icertis CTO モニシュ ダーダ (Monish Darda)
大小さまざまな企業がAzure OpenAI Serviceを活用してビジネス価値を実現していることに加え、マイクロソフト社内でも、コンシューマーおよびエンタープライズ向け製品で新しい体験を提供するために、OpenAIの大規模言語モデルとAIに最適化されたAzureのインフラ機能を融合させる取り組みが行われています。
たとえば、以下のような取り組みが行われています。
・GitHub Copilot https://github.com/features/copilot は、Azure OpenAI ServiceのAIモデルを活用し、AIペアプログラマーによるコード開発の高速化を支援します。
・Microsoft Teams Premium https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2023/02/01/microsoft-teams-premium-cut-costs-and-add-ai-powered-productivity/ には、個人、チーム、組織の生産性を高めるための、インテリジェントなサマリーやAI生成チャプターなどの機能が含まれています。
・Microsoft Viva Sales https://cloudblogs.microsoft.com/dynamics365/bdm/2023/02/02/microsoft-boosts-viva-sales-with-new-gpt-seller-experience/ で新たに提供されるAIによる販売担当者体験は、メールコンテンツの提案やデータに基づくインサイトにより、営業チームが戦略的販売活動にフォーカスできるように支援してくれます。
・Microsoft Bing https://www.bing.com/new は、消費者の検索体験を全く新たな方法で強化するために、AIを活用したチャットオプションを導入しました。
これらは、マイクロソフトが、ジェネレーティブAIモデルを活用して組織を支援し、AIによる変革を推進している事例のほんの一部に過ぎません。
また、お客様やパートナーは、Azure OpenAI Studio https://oai.azure.com/ のノーコードアプローチにより、競合他社と差別化できる新しいインテリジェントアプリやソリューションを構築できます。
Azure OpenAI Studioは、サービスを通じて提供されるすべてのモデルのカスタマイズ性を提供することに加えて、ChatGPT をカスタマイズし、組織のポリシーに沿った応答を設定するための独自インターフェイスを提供します。
Azure OpenAI Studioでシステムメッセージを使用してChatGPTをカスタマイズする方法をご覧ください。
■AIへの責任あるアプローチ
生産性の向上、創造性の強化、日常業務の支援など、AIが人々や企業に与える影響はすでに明らかです。
マイクロソフトは、AIシステムが責任を持って開発され、意図したとおりに機能し、人々が信頼できる方法で使用されるようにすることにコミットしています。
ChatGPTやDALL-E 画像生成モデルなどのジェネレーティブモデルは、新しい人工物を生成するモデルです。
このようなタイプのモデルは、新たな課題を生み出します。たとえば、説得力はあるが間違っている文章を作成したり、リアルだが現実ではない画像を作成したりするために使用されることがあり得ます。
マイクロソフトは、これらの課題に対処するために、4段階の重層的緩和策を採用しています。
これらは、マイクロソフトのResponsible AI Standard https://www.microsoft.com/ja-jp/ai/responsible-ai?activetab=pivot1:primaryr6 に沿ったものです。
第1に、たとえばテキスト出力が AIによって生成されたものであることを説明し、ユーザーに承認させるなどの、お客様が主体となるアプリケーションレベルの保護があります。
第2に、入力と出力のコンテンツフィルタリングなどの技術的な保護があります。
第3に、不正行為を報告するシステムやサービスレベル契約に至るなどの、プロセスおよびポリシーによる保護があります。
そして、第4に、モデルの利点やテスト内容を説明するためのデザインガイドラインやトランスペアレンシーノートなどの文書化があります。
マイクロソフトは、そう遠くない将来に、AIが、私たちの働き方や組織のあり方を大きく変えると考えています。
この瞬間を迎える https://blogs.microsoft.com/on-the-issues/2023/02/02/responsible-ai-chatgpt-artificial-intelligence/ ために、
マイクロソフトはAIシステムが責任を持って使用されるよう規範的アプローチを取り続けながら、耳を傾け、学び、改善し、最終的に人類に利益をもたらす形で AI テクノロジを導いていきます。
■Azure OpenAI Serviceを始めてみましょう
・Azure OpenAI Serviceに関する追加情報はこちら https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/openai/overview を、最新の機能強化についてはこちら https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/openai/whats-new をご参照ください。
・Azure OpenAI Serviceを使ったChatGPTの始め方についてはこちら https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/openai/chatgpt-quickstart?tabs=command-line&pivots=programming-language-studio をご参照ください。
・Microsoft Learnの“Introduction to Azure OpenAI Service”コースはこちら https://learn.microsoft.com/ja-jp/training/modules/explore-azure-openai/ にアクセスしてください。
・パートナーによる発表のブログ記事
”Empowering partners to develop AI-powered apps and experiences with ChatGPT in Azure OpenAI Service”
https://blogs.partner.microsoft.com/partner/empowering-partners-to-develop-ai-powered-apps-experiences-with-chatgpt-in-azure-openai-service/
(Azure OpenAI Service 内のChatGPT が、AI を活用したアプリや体験を開発するパートナーを支援)をご参照ください。
The AI Show https://www.youtube.com/playlist?list=PLlrxD0HtieHinivDFATQd5qyjL6ijKHUF の共同主催者であるPrincipal Program Managerのセス フアレス (Seth Juarez) が、
Azure OpenAI Serviceの主要ユースケースとChatGPTを使った小売業向けチャットボットの事例を紹介しています。
●本ブログの詳細につきましては、日本マイクロソフト広報資料サイトをご覧ください。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/03/10/230310-chatgpt-is-now-available-in-azure-openai-service/
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