Linux サーバー利用者向けに新たなクラウド移行支援策を提供開始  ~「Azure Hybrid Benefit」に新オプションを追加~ (2020/11/19、ニューリリース)

※日本マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました!

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Linux サーバー利用者向けに新たなクラウド移行支援策を提供開始

~「Azure Hybrid Benefit」に新オプションを追加~
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日本マイクロソフト株式会社 Azure ビジネス本部 本部長 上原 正一郎

Azure ビジネス本部の上原です。

マイクロソフトは、お客様の利便性を考慮して、これまで様々な形でオープンソースとの連携に取り組んできました。今回、その一環として、オンプレミスのサーバーを Azure 上へ移行するにあたっての課題に対応するサブスクリプション特典「Azure Hybrid Benefit」において、Linux Server を対象に含める新たなオプションを提供開始します。「Azure Hybrid Benefit」の利用は、これまで Windows Server および SQL Server に限定されていましたが、今回、対象を Red Hat Enterprise Linux (RHEL) および SUSE Linux Enterprise (SLES) に拡大します。

今回の対象拡大により、お客様が現在所有する RHEL または SLES サブスクリプション*を、Azure 上の Linux OS 部分のサブスクリプションとして利用できるため、クラウド移行後に必要となるのは、VM のインフラストラクチャ コストのみとなります。

本オプションのメリットは以下の通りです。

・コスト最適化: 移行時にサブスクリプションを買い直す必要がないため、コストを最適化することができます。

・ダウンタイムの解消: テスト環境から本番環境へ、再展開や再起動のダウンタイムを発生させることなく円滑に移行できます。

・サブスクリプション管理: RHEL および SLES サブスクリプションを Azure Portal 上で一括管理できます。

・統合されたサポート体制: Azure のサポート窓口において、RHEL および SLES を含む一元的なサポートを提供します。

* 2020 年 11 月時点の対象となるのは、RHEL または SLES の Pay As You Go (PAYG) サブスクリプションです。

また、「Azure Hybrid Benefit」に加えて、クラウドへの移行を支援するプログラム「Azure 移行プログラム」や、パートナー各社との無償ワークショップなどを通して、今後 1 年間で 100 社の Linux サーバー利用企業の Azure 環境への移行を目指します。

市場では多くの Linux サーバーがオンプレミス上で稼働している一方で、クラウド移行にあたっては、コストや移行の手間が課題となっているケースも散見されます。今回の「Azure Hybrid Benefit」における新オプションの提供は、こうした需要にこたえるものです。日本マイクロソフトはこれを契機にこれまで以上に日本の多くのお客様のデジタル化に寄与していきます。

詳細については、こちらのサイトを参照ください。
< https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/hybrid-benefit/ >

レッドハット株式会社からのエンドースメント
レッドハット株式会社 常務執行役員 パートナー・アライアンス営業統括本部長 金古 毅氏
この度の Azure Hybrid Benefit の Red Hat Enterprise Linux サーバーへの適用開始を、大変嬉しく思っております。オンプレミスの Red Hat Enterprise Linux ユーザーが現状のサブスクリプションをそのまま Azure 上にお持ち込みいただけることにより、よりスムーズなコスト管理や運用の効率化が可能となり、ハイブリッドクラウド環境へのシフトをより一層実現しやすくなります。今回の取組みのように、レッドハットとマイクロソフト様の両社のソリューションの強みをいかし、IT 環境のモダナイゼーションを支援してまいります。

SUSE ソフトウエアソリューションズジャパン株式会社からのエンドースメント
SUSE ソフトウエアソリューションズジャパン株式会社 代表取締役社長 関原 弘隆氏
ワークロードのクラウドネイティブ化が進む中、Azure Hybrid Benefit により SUSE ユーザーの選択肢が広がり、柔軟な運用が可能になることでオンプレミスからクラウドへの移行のコストや時間の削減が可能になることを非常に心強く感じております。SUSE では今後もマイクロソフト様との協業により、お客様のデジタルトランスフォーメーション実現に向け、そのシンプリフィケーション、モダナイゼーション、アクセラレーションの推進に貢献して参ります。

◇ 参考

■ レッドハットとマイクロソフトの協業・取り組みについて
2015 年 11 月、ユーザー企業のハイブリッドクラウドコンピューティング導入に寄与する提携を両社で発表して以降、国内でも非常に多くの企業にレッドハットソリューションを Azure 上でご利用頂いてます。詳細についてはこちらを参照ください:
https://azure.microsoft.com/ja-jp/overview/linux-on-azure/red-hat/

■ SUSE とマイクロソフトの協業・取り組みについて
10 年以上にわたり、SUSE と Microsoft は、SUSE Linux Enterprise Server 向けに共同開発され、Azure に最適化された独自のソリューションの提供に共に取り組んできました。詳細についてはこちらを参照ください:
https://azure.microsoft.com/ja-jp/overview/linux-on-azure/suse/

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