What’s Next for Healthcare in Japan ヘルスケア業界のDX支援の最新動向:社会と人をつなぐ新しいエコシステムの実現に向けて (2021/10/20、ニュースリリース)

※日本マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました!

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What’s Next for Healthcare in Japan
ヘルスケア業界のDX支援の最新動向:社会と人をつなぐ新しいエコシステムの実現に向けて
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※本ブログは、2021年9月30日に報道関係者の方を対象に開催したヘルスケア分野における戦略説明会の内容をもとにしています。

日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 パブリックセクター事業本部 医療・製薬営業統括本部長 大山 訓弘

日本マイクロソフトは、「社会と人をつなぐ新しいエコシステムの実現」に向けて、今年度もヘルスケア分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援に注力しています。
現在さまざまな分野でデータ活用が進む中、診療データだけではなく個人の生活習慣や健康データを含む、PHR(個人健康記録)とEHR(電子健康記録)を統合した医療・介護全体でデータを活用するためのヘルスケアプラットフォームの提供を目指しています。

そのような中、当社が2020年より提供しているのがヘルスケア向けクラウド「Microsoft Cloud for Healthcare
< https://www.microsoft.com/ja-jp/industry/health/microsoft-cloud-for-healthcare >」です。
オンラインを前提とする医療ニーズが多様化する中で、患者さんへのより良い医療や、医療従事者の生産性向上のため、パートナー企業様と共に展開しています。

「Microsoft Cloud for Healthcare」では、ヘルスケア分野の変革を支えるために、患者さんを起点としたデータを連結することによる患者さんのエンゲージメント向上、多職種との連携やチーム医療をはじめとする医療従事者間のコラボレーションの強化、分散管理された医療健康データを統合することによる暗黙知の見える化・分析の実現、そして、セキュリティとプライバシーの遵守により信頼性を得ることを何よりも重視しています。

■ヘルスケアクラウドの国内外のパートナー企業との連携

ヘルスケアクラウドにおいては、国内外のパートナー企業との連携を積極的に進めています。
米Epic社のオンライン診療システムとTeamsとの連携では、オンライン診療の予約や管理を担い、電子カルテデータとの統合も果たしています。国内では、株式会社インテグリティ・ヘルスケア< https://www.integrity-healthcare.co.jp/ >のオンライン診療システム「YaDoc Quick」とTeamsが連携< https://www.integrity-healthcare.co.jp/news/info/microsoft_yq_201027 >しており、ビデオ通話によるシームレスなオンライン診療を実現しています。

また、富士通株式会社の電子カルテシステム
「HOPE LifeMark-HX< https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/lifemarkhx/ >」のニューノーマルオプションとして、新たにTeams連携が開始されています。本連携は、院内においては診療科や職種を横断した非接触のカンファレンスや隔離エリアとのコミュニケーションに、院外においてはグループ病院間や勤務待機中の医療従事者との連携に活用することができ、医療従事者のコラボレーションを強化し、ニューノーマル時代に新たな価値を提供します。

2021年4月には、マイクロソフトは、音声認識に強みを持つ米Nuance Communicationsを買収< https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/04/13/210413-microsoft-accelerates-industry-cloud-strategy-for-healthcare-with-the-acquisition-of-nuance/ >、AIによる音声データの構造化や電子カルテデータとの連携など、ヘルスケアクラウドの機能強化に繋げていく予定です。

●国内のヘルスケア分野での支援事例

国内の医療機関においても、実際にマイクロソフトのクラウドを活用した取り組みが拡がっています。

国立国際医療研究センター< https://www.ncgm.go.jp/ >(NCGM)では、2015年よりMicrosoft 365を導入しており、SharePointでの情報共有からOneDriveでのファイル共有、Teamsでのタスク管理や電子会議、Outlookでのコミュニケーションなどに活用されています。
これらは職員自身で構築され、コロナ禍におけるデジタル化の加速に寄与しており、今後、医療研究連携推進本部 (JH)の 6つのナショナルセンター全体へと取り組みを拡張される予定です。

2020年9月には、マイクロソフトクラウドを基盤とする、千葉大学医学部付属病院とTIS株式会社が開発したクラウド型地域医療連携サービス「ヘルスケアパスポート」が
運用開始< https://www.tis.co.jp/news/2020/tis_news/20200923_1.html >されました。
TIS株式会社とはPHR分野においてヘルスケア情報の取り扱いに要求される各種ガイドラインに準拠したクラウドベースの技術を
「ヘルスケア リファレンス アーキテクチャー
< https://news.microsoft.com/ja-jp/2020/07/08/200708-tis-and-japan-microsoft/ >」として推進しています。
患者さんと医療機関、ヘルスケア業界向けにサービスを提供するパートナーに共有することを通して、PHR分野におけるシステムデータの最適化・イノベーションの加速を支援しています。

また、長崎大学、五島中央病院、長崎市、五島市と連携
< https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/03/03/210303-development-and-provision-of-next-generation-online-telemedicine-system/ >し、複合現実(Mixed Reality)とAIを活用した日本初のオンライン遠隔医療システムの実証実験を進めています。
最初のプロジェクトとして、長崎大学関節リウマチ遠隔医療システム「NURAS」を開発し、離島やへき地といった専門医過疎地域に高水準で均てん化された医療を提供することを目指しています。

2021年6月には、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の社会実装に向け医療AIプラットフォーム技術研究組合< https://haip-cip.org/ >(HAIP)にも参画しています。医療AIサービスの普及・発展に資する業界共通の基盤技術として、マイクロソフトクラウドの技術提供を中心に、ヘルスケア分野におけるSociety 5.0の実現に向けてパートナー企業と共に取り組んでいます。

日本マイクロソフトはこれからも、 「社会と人をつなぐ新しいエコシステムの実現」に向けて、ヘルスケアクラウドにより日本の社会が直面している課題の解決に挑戦し続けていきます。

●本ブログの詳細につきましては、日本マイクロソフト広報資料サイトをご覧ください。
< https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/10/20/211020-whats-next-for-healthcare-in-japan/ >

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