Ignite 2021におけるMicrosoft Cloud:ハイブリッドな世界のメタバース、AI、ハイパーコネクティビティ (2021/11/4、ニュースリリース)

※米国マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました!

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Ignite 2021におけるMicrosoft Cloud:ハイブリッドな世界のメタバース、AI、ハイパーコネクティビティ
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※本ブログは、米国時間11月2日に公開された
“Microsoft Cloud at Ignite 2021: Metaverse, AI and hyperconnectivity in a hybrid world”の抄訳を基に掲載しています。
< https://blogs.microsoft.com/blog/2021/11/02/microsoft-cloud-at-ignite-2021-metaverse-ai-and-hyperconnectivity-in-a-hybrid-world/ >

Microsoft Communications コーポレートバイスプレジデント
フランク X ショー (Frank X. Shaw)
< https://blogs.microsoft.com/blog/author/frankxshaw/ >

この 1 年半の間、ヘルスケアにおける遠隔医療、金融サービスにおけるデジタルウォレット、小売業における店舗外でのピックアップや非接触型ショッピングなど、あらゆる業界で大変革が起こりました。そして、この未曾有の変革の最前線にあるのはデジタルテクノロジです。

私自身の習慣も変わり、テクノロジによる柔軟性やデジタルによる利便性のない世界に戻ることは考えられません。別の言い方をすれば、たまに財布を家に忘れても問題ないのは素晴らしいということです。デジタルデータをいつでもどこでも、どんなデバイスでも利用できることが当然であると人々が期待する時代に突入した今、デジタルテクノロジは、あらゆる業界のあらゆる組織にとって、これまで以上に不可欠なものになっています。

マイクロソフト、そして、Microsoft Cloud は、企業とその従業員や顧客がこの新時代の重要トレンドを乗り越えるための支援の最先端にあります。Microsoft Cloud は、スタートアップ企業から Fortune 500 企業まで、規模を問わずさまざまな企業で利用されており、組織のデジタル能力を強化すると共に、データの機密性と安全性に必要な保護を提供しています。

Microsoft Ignite は、以下のようないくつかの重要なトレンドにマイクロソフトが対応し、多様な分野の製品とサービスに取り組んできた成果を示す機会です。

・ハイブリッドワークの新時代< https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/?p=240873 >に向けた最適化

・ハイパーコネクテッドビジネスの構築< https://aka.ms/TaylorIgnite21 >におけるお客様の支援

・デジタルビジネスに向けた< https://aka.ms/IgniteNov21/InnovateAnywhereBlog >ビジネスの変革

・エンドツーエンドのセキュリティ< https://www.microsoft.com/security/blog/?p=98445 >によるあらゆるものの保護

Ignite では、90 以上の新サービスやアップデートを紹介します。これらの発表の中核となるのは、トレンドに対応し、人、組織、アイデアをつなぐ画期的な方法を模索するというマイクロソフトの取り組みです。今回の Ignite では、大きく分けて 3 分野の注目すべきニュースがあります。

■メタバースの強化

まず、メタバースという用語の定義から始めましょう。1992 年の『スノウ クラッシュ』でニール スティーブンソンが最初に想像したメタバースのことではありません。人、場所、物など、物理的な世界のさまざまな側面とつながっている、永続的なデジタル世界のことです。メタバースは、物理的な世界とデジタルな世界を横断した共有体験を実現< https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/11/04/211104-mesh-for-microsoft-teams/ >します。
企業が自社のデジタルトランスフォーメーションを加速する中で、メタバースは、人々がデジタル環境で出会い、アバターを使って会議をより快適にし、世界中でクリエイティブなコラボレーションを促進するよう支援できます。

Microsoft Cloud は、メタバースを実現するための包括的なリソースを提供します。
お客様がクラウド上で物理的な物体の“デジタルツイン”を作成できる IoT 機能、デバイス上で共有されたプレゼンスを構築する Microsoft Mesh、自然な対話を提供するAIによる音声と視覚の機械学習モデルなど、多くのリソースが提供されます。

メタバースについて議論するとき、私たちは新しいメディアとアプリのタイプの両方について考えています。それは、1990年代のはるか遠い昔にウェブやウェブサイトについて議論したときと似ています。Ignite では、メタバースの進化を推進する以下の 2 つの重要な発表を行います。

・Dynamics 365 Connected Spaces:
現在プレビュー版が公開中の本製品は、小売店から工場のフロアまで、ほぼすべての空間で人々がどのように動き、どのように交流しているか、また、ハイブリッドな職場環境でどのように健康と安全を管理しているかについて新たな視点を提供
< https://aka.ms/CSIgnite21 >します。

・Mesh for Microsoft Teams:
このコミュニケーションのブリッジ< https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/11/04/211104-mesh-for-microsoft-teams/ >は人間のプレゼンスを究極の繋がりにします。今や、特別な機器がなくても、どんなデバイスからでもアクセスできるパーソナライズされたアバターやイマーシブ空間を使って、会議に参加している全員が物理的に存在しなくても存在感を示すことができます。

■AI のブレークスルーをお客様に

大規模な人工知能モデルは今やプラットフォームとなり、アンビエントインテリジェンス、つまりユーザーのニーズを認識し、反応するデジタル環境を作り出しています。企業は、これらの AI のブレークスルーを、インテリジェントエージェントによる顧客サービス支援、大量の非構造化データからの情報抽出など、多様な方法で利用できます。

マイクロソフトは、このテクノロジの可能性を拡大し続けています。ちょうど 5 年前、マイクロソフトは初のハイパースケール AI コンピューターを発表しました。今、マイクロソフトは世界で最も強力な AI スーパーコンピューターを提供しており、お客様はそのインフラを使って大きな課題に取り組んでいます。たとえば、AMD は、次世代プロセッサの設計に利用しました。
オランダの研究者は、人口密集地における COVID-19 のエアロゾル粒子による拡散のシミュレーションに活用しました。

マイクロソフトは、Azure において、大規模なモデルを作成・学習するための基盤機能を構築しています。当社のパートナーである OpenAI は、このスーパーコンピューターを使って、自然言語の理解と生成におけるブレークスルーであるGPT-3 モデルの訓練< https://aka.ms/AAdvme0 >を行いました。

Ignite では、Azure OpenAI Service を発表します。本サービスは、当初は招待制のみでの提供となります。
本サービスにより、お客様は、Microsoft Azure に組み込まれたセキュリティ、信頼性、コンプライアンス、データプライバシーなどのエンタープライズ級機能に加えて、OpenAI の強力なモデルにアクセスできるようになります。

また、マイクロソフトは、Azure OpenAI Service のお客様に、モデルの出力がビジネスへの適合性を確認するためのツールを提供すると共に、人々によるこのテクノロジの使用状況をモニターして
正しく使用されていることを確認しています。

AI のブレークスルーと Azure 製品に関する追加情報はこちら
< https://aka.ms/IgniteNov21/InnovateAnywhereBlog >をご覧ください。

■信頼の基盤の構築

マイクロソフトが、ハイブリッドワーク、ハイパーコネクテッドビジネス、マルチクラウド/マルチエッジコンピューティング、ゼロトラストセキュリティなどを探求する中、それらをつなぐ重要な要素があります。それは、当事者間の信頼がリアルタイムで確立されるデジタルエコシステムです。

マイクロソフトは、未来のアイデンティティシステムを構築しています。それは、人、組織、アプリケーション、さらにはスマートデバイスを接続し、安全にリアルタイムのアクセス判断を可能にするものです。Azure Active Directory (AD) を基盤とし、アクセスの保護と管理に加えて、外部とのコラボレーションにおける顧客プロセスの支援も提供します。

Microsoft Teams Connect は、この信頼の基盤の上で動作しており、すべてのユーザーとすべてのアクセス要求がマイクロソフトのアイデンティティプラットフォームを通じて保護されます。
そして、組織の境界を越えた安全で信頼できるコラボレーションを数分で確立することができます。

Ignite では、さらなる障壁を取り除き、境界のないエコシステムを実現するためのTeams Connect の 2 つのアップデートを発表します。

・Teams Shared Channels により、社外のチームをチャネルに招待したり、共有チャネルの会議をスケジュールしたり、ファイル上で共同作業を行ったりすることができます。

・Chat with Teams により、組織のネットワーク外の人ともシームレスにチャットすることができます。組織内の Teams ユーザーは、組織のセキュリティとコンプライアンスプロトコルの管理下で、マイクロソフトの個人用メールアドレスや電話番号を持つ Teams ユーザーとチャットをすることができます。

これにより、複数の企業に所属する従業員達が 1 つの拡張チームとして共同作業を行うことができ、最高の仕事をするために必要となる適切なアクセス権のみを得るようになります。

■他にも多くの発表があります

ここでご紹介した主な注力分野は、Ignite で発表する新製品やアップデートの中のごく一部に過ぎません。
他には以下のような重要ニュースがあります。

・新アプリ Microsoft Loop は、複数のアプリケーションを自由に行き来し< https://aka.ms/FallIgnite2021/Officeforallcreators >、チームが協力して考え、計画し、創造できるよう支援します。ファイルやリンク、他のアプリのデータなど、プロジェクトに必要なすべてのものを 1 つのワークスペースにまとめることができます。ポータブルコンポーネントを使用して、コンテンツを常に同期しながら、チャット、会議、ドキュメントの作業を容易に完了できます。

・Microsoft Customer Experience Platform は、企業が顧客データをコントロールし< https://aka.ms/MCEIgnite21 >、顧客とのやり取りをパーソナライズ、自動化、オーケストレーションするためマーケティングソリューションです。

・Context IQは、Dynamics 365、Office 365、Teams の仕事の流れの中で、コラボレーション、データ共有、コミュニケーションをさらに統合するための機能群< https://aka.ms/TeamsD365Ignite21 >です。

・Azure Arc によるハイブリッド環境やマルチクラウド環境でのデータやアプリケーションの管理の支援など、Azure 全体でいくつかの主要アップデートが行われました。

・Defender for Business は中小企業向けの新しい高機能のセキュリティソリューション< https://techcommunity.microsoft.com/t5/small-and-medium-business-blog/introducing-microsoft-defender-for-business/ba-p/2898701 >です。

吸収しなければならないことは数多くありますが、そのすべてを皆様と共有できることを大変うれしく思っています。是非、サティア ナデラ (Satya Nadella) の Ignite 基調講演のオンデマンド配信< https://news.microsoft.com/november-2021-ignite/ >をご視聴ください。
Book of News < https://news.microsoft.com/ignite-november-2021-book-of-news/ >のページで、製品の詳細は公式ブログ記事で、これらのテクノロジのお客様による実際の活用については公式ニュースページ< https://news.microsoft.com/november-2021-ignite/ >でご覧になれます。

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