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【就職活動をする前に】好きを搾取される仕事

やりたい仕事の見つけ方業界による給与の違いについて前の記事で書きましたが、やりたい仕事が一般的なホワイトカラーの仕事(企業社員や公務員)ではない場合、その仕事の年収を調べることは、さらに重要となります。

単純に「あれ?やりたい仕事をやればいいのでは?」と思うかもしれません。
もちろん、一度きりの人生ですから、やりたいことやるべきということは間違いないです。

ただ、ちょっと待って、自分がやりたいと思う仕事は他のたくさんの人もまた同様に、やりたいと思う仕事であることが多いのです。

そうすると、
自分以外のみんなもやりたい仕事 ⇒ 給与が安くてもやりたい人が沢山いる ⇒ だから給与が安くてもいいよね?、と業界・職種全体がそういう構造になっている仕事は結構あります。
私はこれを好きの搾取と呼んでいます。

極端な例ですが、わかりやすいのが”お笑い芸人”です。人を笑わせるのが好きで、それを仕事にしたいと思う人は世に多いです。特に最大手のお笑い芸人が所属する会社の給与の低さは有名ですね。アルバイトしないと生活できないという話も聞きます。

もちろん芸人は大化けしたら、一発逆転もありますし、他の仕事もトップ層になれば給与が大幅改善される可能性ありますが、そのポジションは極めて狭き門で大多数の方々は、ジョブチェンジするか低年収に甘んじるか、となります。

お笑い芸人だけでなく、保育士、美容師、動物園の飼育員、カフェ店員、アニメーター、アパレル店員も人気のお仕事ですし、医師・看護師を除く医療専門職、栄養士なども安定的で人気なのですが、多くの方々に人気のある職業は低年収であるケースが多いのも事実です。

例えば、カフェの店員さんは、若い学生さんがアルバイトでやっていることが多くて、オジサンは個人の喫茶店のマスターくらいで、ほぼ居ないですよね。なぜなら、カフェ店員の給与では家族を養えないからです。

好きを仕事にできるのは、それ自体はとても幸せなことではあるのですが、長期的には経済的な面もふまえて、慎重に考えなければならないです。

でも、「給与安くても良い!好きな仕事をやることが自分の人生にとって大切だ!」と強く思えるなら、それはそれで無駄な支出を抑えたり、共働きで稼いだり、副業したり、資産運用したりと、もちろん対策はいろいろあると思います。

私は決して、好きな仕事を否定しませんし、好きな仕事であればこそ頑張れると思います。ただ、仕事を選ぶうえで、好きとお金のバランスを現実的に考えることも、また長い社会人生活を過ごしていくうえで大事なことなのでそこは事前におさえておくと良いでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた!

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