【前田裕二さん講演会】『ゼロイチの魔力』 by MIラボ に参加するにあたって、「アイデアについて考えた」

9/3(火)に、「メモの魔力」の著者である前田裕二(SHOWROOM社長)さんの講演会に参加する。
「メモの魔力」の中では、日常の中でメモを取る事を通して、新しい気付きを得たりアイデアを生み出す方法や効果について書かれている。

講演会に参加するにあたって、改めて「なぜその講演会に参加するのか」「そもそもアイデアとは」という点について、自分の中で整理をしてみた。

             ◆◆◆
1. アイデアの価値について ~アイデアを生み出す価値は下がっていやしないかい?~

2. アイデアには良いアイデアも悪いアイデアもある ~名前を別にしたいぐらい両者は違うと思うんです~

3. アイデアを生み出すフレームワークの話し ~一見できた気になるフレームワークの怖さ~

4. 前田さんのメモの強み ~日常をアイデアの宝庫に。それって素敵やん。~

5. 実行できないアイデアはただの自己満 ~結局実行までできてなんぼのもんじゃ!~
             ◆◆◆

この講演会は、『ゼロイチの魔力』〜IT × エンタメ × 医療による「0→1の価値創出」というタイトル。『ゼロイチの魔力』〜IT × エンタメ × 医療による「0→1の価値創出」 というタイトル。

IT × エンタメ × 医療の領域で、生み出したアイデアを実現することがテーマになっている。
講演会の詳細は以下。
https://ugmdmilab.peatix.com/?lang=ja

さて、講演会の大きなテーマである「アイデア」について、考えてみた。
             ◆◆◆

1. アイデアの価値について
~アイデアを生み出す価値は下がっていやしないかい?~

突然ですが、アイデアを生み出す価値は、以前より下がっていると感じる。
それは、アイデアを生み出すことが簡単になったから。

アイデアとは、
「他業界の事例を自分の業界に応用したら」
「この製品の成功を自社製品に置き換えたら」
「これとこれを掛け合わせたら」
といった、「過去の事例の応用」で生み出される。
まったくのゼロから生み出されることは少なく、アイデアを生み出すためには、多くの成功事例やアイデアを知っていることが重要になってくる。

今のようにネットが当たり前になる以前は、そういった事例を知ることは、本やビジネス雑誌、知人からの情報などに限られていただろう。
しかし今は、色々な成功事例やアイデアはネットで調べればたくさん出てくる。
本や雑誌の内容をわかりやすくまとめられているサイトもある。
そういった情報を手に入れることが、格段に容易になった。

それに連動するように、アイデアを生み出すこと自体が容易になった。
他社の成功事例やアイデアを応用したり掛け合わせることで、新しいアイデアが生み出せる。多くの情報を知ることで、誰でも簡単にアイデアマンになることができるようになった。

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2. アイデアには良いアイデアも悪いアイデアもある
~名前を別にしたいぐらい両者は違うと思う~

ただ、そのアイデアが「良いアイデア」か「悪いアイデア」かは、まったく別の問題。

他社の成功事例を参考にして、簡単に生み出せる程度のアイデアであれば、きっと多くの人が考え付いている。それはきっと、他者に負けない・成功するほどのアイデアではない。

良いアイデア・成功するアイデアは、他社の事例や応用のやり方を多面的に、かつ深く思考する必要がある。ネットなど色々な情報が皆に平等にアクセスできる時代だからこそ、いかに自分たちの状況や価値観に合ったオリジナルなものを生み出せるかが重要になっているし、そういった良質なアイデアが求められていると思う。

最初に書いた「アイデアを生み出す能力の価値の低下」とは矛盾するようだが、「良質なアイデア」を生み出す能力の価値はやはり高い。

そもそも、単なる過去の応用や思い付きのようなアイデアと、
深く思考し煮詰めた良質のアイデアでは、価値が大きく異なる。
同じ「アイデア」とは呼べないぐらいの違いがある。

そういった良質なアイデアは、単に会議室やホテルに混もって四六時中考えて生まれるものではない。
いや、そうやって、超良質なアイデアを生み出す人もきっといる。
ただ、そのやり方は時間がかかる。

今の時代、ビジネスに最も重要だといえる要素の一つがスピード。
アイデアをじっくりことこと煮詰めている悠長な時間はない。
かつ、新しいアイデアを生み出そうと奮起しているようなビジネスマンは、たいてい忙しい。会議室やホテルに何時間も何日も閉じこもるような時間の余裕はない。

そんな中で大切になってくるのは、限られた時間でいかに短時間で「良質なアイデアを上手に生み出せるか」。
それが、今の時代には求められている。
たとえ良質なアイデアであっても生み出すのに時間がかかってしまっては、他者に先行されてしまうだろう。
             ◆◆◆

3. アイデアを生み出すフレームワークの話し
~一見できた気になるフレームワークの怖さ~

「良質なアイデアを生み出すことが重要。しかも早く。」とここまで書いてきた。
それは合っていると思う。
至極当然と言えば当然の話しでもある。

さて、少し話しはそれるが、アイデアの出し方にはオズボーンのチェックリストなど様々なフレームワークがある。
それらは、全くの手ぶらな状態からアイデアを出すときには、確かに役に立つ。
アイデアを出したいお題にそって(新商品の開発、新しいプロモーション戦略など)、フレームを埋めていけば良い。

ただ、こういったフレームワークにはいくつかの問題点がある。
一つ目は、フレームがあるから、そこを埋めていけば何となくできた気になること。できあがってみると、ありきたりな言葉が並んでいることは少なくない。
二つ目は、今の自分の思考以上に広げるのが難しいこと。フレームワークは考えるヒントにはなるが、元々の引き出しが少ないと、あまりアイデアが広がっていかない。
三つめは、最初にお題がないと始まらないこと。お題があって初めて「よーいどん!」と、フレームワークにそって考え出す。常にアイデアのアンテナを立てている状態ではなく、onモードになってはじめて考えることになる。

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4. 前田さんのメモの強み
~日常をアイデアの宝庫に。それって素敵やん。~

上記のようなフレームワークの問題点を踏まえて、改めて前田さんのメモについて考えてみたい(やっと、前田さんの講演の話しにつながってきた・・・)。

端的にいって、前田さんのメモは「日常をアイデアの宝庫にする方法」。
前田さんのメモの取り方の説明は割愛するが、前田さんのやり方は、常にアンテナをバリバリにする。
ファクト・抽象・転用の流れで、見聞きする物事をメモしていく。
見聞きする全てを題材に、メモをとり思考を深めていく。思考の広さと深さを両立している(その分、慣れるまでめっちゃ疲労は大きいだろうと思う。自分はまだまだメモできてませんが・・・)。

そのメモの取り方をしていると、新しいアイデアの参考となる引き出しの数が増える。
それを、自分が抱えている課題と結び付けていくことで、アイデアがより深く強くなっていく。

フレームワークの弱みである「フレームを埋めることでできた気になる」「今の自分の思考以上には広げにくい」「アイデアを考えるのはonモードになってからになる」という問題点は、「メモの広げ方にフレームはない」「メモを取ることで常に自分が成長している(引き出しが増え、様々なメモからアイデアを考え出せる)」「常にonモードでアイデアを考えている状態になる」ことで、解消できている。

※とはいえ、「メモを取る事」と「アイデアを具体的に考える事」は別々の作業かと思うので、フレームワーク自体が問題というわけではもちろんないけども。

さて、長くなったが、ここまでの内容は以下のようにまとめられる。
他者の成功事例やアイデアが簡単に調べられるようになった今は、アイデアを生み出すことが簡単になった。ただ、簡単なアイデアを生み出すことに価値はない。
良質なアイデアを、生み出すことが重要。しかも早く。
その方法として、日常をアイデアの宝庫にする前田さんのメモ術は大いに役に立つ。

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5. 実行できないアイデアはただの自己満
~結局実行までできてなんぼのもんじゃ!~

ただ、今回の講演会で一番聞きたい点は、「生み出したアイデアをどう実現していくか」ということ。この講演会のサブタイトルにも「生み出したアイデアを形にするには?」とつけられている。
アイデアは、しょせんアイデアで、形にしないとただの自己満でしかない。
結局は、実行してなんぼのものである。

「アイデア創出からの、実現まで」の学びを、今回の講演会に参加して、得たいと思う。
というか、得よう。実現しよう。

良質なアイデア×実行力こそ、今の時代の成功のスタンダードになるはずだから。

             ◆◆◆

長文になりましたが、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!

なお、この講演会は残席わずかですがまだ席はあるようなので、前田裕二さんの講演会にご興味ある方はぜひ!
一緒に成長しましょう!
https://ugmdmilab.peatix.com/?lang=ja


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