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公用自転車について

2022年6月15日の前川和治一般質問での議論

公用自転車について質問させていただきます。
 敦賀市は、2050年までに市内のCO2、二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指すゼロカーボンシティへ挑戦することを令和3年7月1日に宣言しております。
 この宣言をする以前から、ゼロカーボンを目指してか分かりませんけれども、2012年6月に敦賀市は公用自転車の導入などの昔からCO2──二酸化炭素排出量を減らす取組を行ってきております。この公用自転車の取組はすばらしいと思いますけれども、運用も最初だけのように感じられまして、最近では自転車そのものも見ないままです。
 近年では、ガソリン価格の高騰もありまして自転車通勤される方も増えてきていると思いますし、時代としてもカーボンニュートラルとか近年よく耳にするようになりましたし、時代も追いついてきたのであれば、公用自転車の取組こそ今こそ全力で続けて拡大していくべきだと思いますので、何点か質問させていただきます。
 1点目の質問は、当初の公用自転車の購入は、いつ幾らで何台購入したのか。どのような理念で購入して、当時の運用や現在の運用はどうなっているのか。職員の使用率はどうなのか、運用規定はどうなのかという点で質問させていただきます。

336◯総務部長(芝井一朗君) お答えいたします。
 公用自転車につきましては、二酸化炭素削減、燃料費などの経費削減を目的に、第5次行政改革の事務改善の一環として平成24年6月に導入しております。
 当初、導入台数は10台。1台当たり購入費2万5000円で、購入総額は25万円となっております。
 運用方法といたしましては、比較的距離の短い片道2キロメートル程度の市内出張に使用することとしておりまして、これは導入当時から現在まで変わっておりません。
 あと、利用状況でございます。当初10台購入いたしましたが、現在の保有台数といたしましては契約管理課に4台、環境廃棄物対策課に3台、市立敦賀病院に2台の計9台となっております。
 1台減少しておりますのは、当時、介護保険課に移管した1台が平成28年度に破損いたしまして廃棄したためでございます。
 契約管理課所管の4台に関しましては、本庁勤務の職員が先ほど申し上げましたとおり2キロ程度の出張に使用しております。現在は、新庁舎整備に伴い自転車の保管スペースが非常に限られておりますので、4台中2台は保管しておりまして、使用台数を2台に減らして運用しているところでございます。
 使用頻度といたしましては、これまで多い年で年間130回程度、令和元年までは年間50から100回程度使用しておりましたが、令和2年度は7回、令和3年度は15回と現状は使用実績が減少しているところでございます。
 環境廃棄物対策課所管の3台に関しましては、中池見人と自然のふれあいの里に配置しておりまして、保全作業の拠点である作業小屋とビジターセンター間の事務連絡に使用しているほか、保全作業の際に必要に応じて使用しているということでございます。
 あと、敦賀病院所管の2台に関しましては、訪問看護ステーションに配置しておりまして、近隣の駐車場のない患者宅を訪問する際に使用しておりますが、こちらも現在の利用頻度は年に数回となっておるところでございます。
 以上です。

337◯14番(前川和治君) 1点だけ再質問させてください。
 どのような理念で購入したのかというところで、行政改革の事務改善の一環で購入しましたよと。行政改革の事務改善の一環というのはどんな意味で購入したんですか。もうちょっと具体的にお願いしていいですか。

338◯総務部長(芝井一朗君) 平成24年度の敦賀市第5次行政改革の一つの取組の項目といたしまして、自己改革と人材育成という柱になっております。その中の一つとして事務改善の推進が上げられて、各課からアイデアを集めて、その実施について行政改革の一環として実施しているところでございます。
 その中で、あわせて先ほども申し上げましたとおり二酸化炭素の削減と、あと燃料費の経費節減を兼ね備えたものとして公用自転車の導入を目標として掲げたということでございます。
 以上です。

339◯14番(前川和治君) よく分かりました。
 あと使用頻度。購入したときの理念というのはとてもすばらしくて、たしか職員さんからの提案でこの事業が実現したんじゃないかなという記憶もあるんですけれども、理念もすばらしいと思うので。
 ただ、最近の令和2年、令和3年、7回とか15回。そうすると使ってない月とか月1回程度の利用かなというふうに思うんですけれども、これがちょっともったいないなというふうに思います。
 導入当初は、2キロ程度は自転車で行きましょうねというような運用規定で購入したんじゃないかなというふうに思いますので、晴れた日はなるべく車を使わずに自転車を使っていきましょうということで、公用車の代わりに自転車を使っていったほうがいいんじゃないかなというふうに思うんですけれども。
 あと、近年ではカーボンニュートラル云々とありますけれども、敦賀市の場合、公用自転車の導入というのは10年ぐらい前から行っておりますので、これはすばらしいことなので、継続してやっていかないと意味ないと思うんですよね。
 そもそもこういう意味合いで公用自転車を買ったんだと。こういう理念を基に自転車を職員さんにも使ってほしいんだと。そういう職員さんに公用自転車の周知がいま一つ行き届いてないんじゃないかなというふうに思っていまして。
 あと、そもそも公用自転車の存在自体を職員さんは知らないんじゃないかなと。だから使ってないんじゃないかなと思うんですけれども、その点いかがでしょうか、周知について。

340◯総務部長(芝井一朗君) 職員に対しましては、必要に応じて庁内電子掲示板で呼びかけのほか、各課長に対し書面にて利用を促すなど周知を図り、二酸化炭素削減に向けて平成24年度から継続して公用自転車の利用にも取り組んでいるところでございます。
 先ほど申し上げたとおり、令和2年度から利用者が減少しているというのは、議員御指摘のとおり職員の認知不足も考えられますけれども、やはり新型コロナウイルス感染症の発生によりまして対面での接触を避けることが多くなりまして、簡易な事務連絡でも相手先を訪れることが少なくなったことも原因の一つではないかと考えております。
 このことは、自転車に限らず、公用の自動車の使用実績にも同様に表れているところでございます。
 議員がおっしゃるとおり、カーボンニュートラルに向けた取組を継続することは必要でございます。新型コロナウイルス感染は引き続き確認されているところでございますが、徐々に対面での会議、打合せ等も増えてきておりますので、近隣への出張の際には公用自転車を利用するよう、議員御指摘のとおり導入の趣旨も含めて、これまで以上に職員へ周知してまいりたいと考えております。
 以上です。

341◯14番(前川和治君) ぜひそのようにお願いします。
 また、公用自転車の今後の設置場所も、あと今ほど言われた運用については分かりました。
 じゃ、最後の質問にします、この項目。
 公用自転車というのは一つの事例なんですけれども、市民の税金で購入したものがあまり使われずに忘れ去られていくことがあるんじゃないかなというふうに思っています。
 公用自転車につきましては、当初購入した理念というのがすごく大事だと思うので、それを忘れたら駄目だと思っていまして、市民の税金で新しい公用車、車を次から次に購入していく。必要なものは購入すればいいと思うんですけれども、今あるものは自転車を活用するべきでありまして、当初公用自転車を購入した際の理念は守るべきだと思っています。今後の公用自転車の運用方針を最後に質問させていただきます。

342◯総務部長(芝井一朗君) お答えいたします。
 公用自転車、現在、庁舎の改築のため4台あるところ2台しか使っておりませんが、外構工事終了後、4台に増やしまして活用を図ってまいりたいと考えております。
 公用自転車導入から10年経過しております。当然、老朽化はしておりますけれども、タイヤのパンク等何度か修理を行いながら職員の移動手段として現在まで利用されてきております。
 今後は、ウイズコロナということで公用自転車を利用する機会も徐々に増えていくと思われますので、例えば公用車を予約するときに目的地が2キロ未満というのであれば公用自転車の利用を促すなど、まずは利用回数の回復を目指しまして、ゼロカーボンシティを宣言した本市として持続可能な脱炭素社会の実現に貢献してまいりたいと考えております。
 以上です。

343◯14番(前川和治君) 公用車につきましては、今も答弁で公言していただいたとおりに運用していただきたいと思います。
 では、敦賀市、今ほど部長が答弁されましたようにゼロカーボンシティ宣言をされておりますし、あと水素カーですとか電気自動車を購入して地球に優しい敦賀市を目指していくんだという取組もいいんですけれども、もっといいのは公用自転車を活用していくのが一番いいです。それを10年前からやっているんですよ。これは誇るべきところなので、ぜひ公用自転車を電気自動車やら水素カーよりもどんどん活用していっていただきたいなと思います。

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