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致知2022年11月号「運鈍根(総リード)」を読んで


運・鈍・根。人が成功するために必須の3条件として、以前より藤尾社長の講演で聞いてきた言葉である。その時も、稲盛和夫さんの人生を振り返りながらの説明で、稲盛氏が「謙虚にして奢らず」「誰にも負けない努力をする」を実行してきたのだと、この言葉とともに理解した。

以前、弊社の会長から聞いた我らが創業者・宮澤文雄氏の肉声が唯一残っているというカセットテープに記録されていた言葉を思い出す。ゴルフで念願のシングルを達成し、お祝いの場であいさつした時に、「成功」の要因について話した言葉である。

「一に贔屓、二に能力、三に努力」

もちろん、他にも要因はあったのだろうし、ひたすらに努力をしてきた人なのだと思うが、一つ目に贔屓をあげたのは、多くの人に出逢い、助けていただき、今日の自分があるとご縁に感謝し、恩返しに生きている謙虚な姿勢から出てきた言葉なのだろうと思うと、よき順序だなと感じる。贔屓とは、巡りあわせであり、運なのだと思う。そして、粘り強く、へこたれずに生きたからこそ、事業を大きくして、今日まで続く我が社の基礎を築いてくださった。誠に感謝である。
「窮達は命なり、吉凶は人に由る」という言葉がある。良いことであっても、悪いことであっても、天の意志で出来事はもたらされる。しかし、それを吉とするのか、凶とするのかは自分次第である。誠実に、まっすぐに、根気強く、へこたれず、続けていくことで、先人達にならい、縁を生かせる人間になろう。


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