超機甲忍・死人滅却譚(原題：ゾンビスレイヤー・メタルニンジャ)

BTARARARARA!
カービン銃から吐き出される弾丸の雨をものともせず、ゾンビ軍団は、津波のように生者を呑み込む。そのあとには、肉を食い千切られ、唸り声をあげるゾンビしか残らない！かつて父と子が予言した黙示録の光景が其処にあった。炎と暗黒と、死者の群れが、地上を闊歩する。

これが、日本の忍者達の末裔らが産み出した邪道なる術、左道反魂による影響とは誰が知ろうか？死者を蘇らせる筈の術は、ゾンビを作り出す魔術となり、全世界へと伝播したのだ。ならばこそ、忍者による術は、忍者が止めねばならぬ。日本の首脳部はアメリカと結託し、最後の賭けに出た。

最早これは、伝説の忍者たる服部半蔵を蘇らせ、最新鋭のパワードスーツを装備し、以てゾンビを殲滅する他なかった。

『人工筋肉、強化シナプスとの接続に成功』
『機甲ブースターの安定化開始、完了まで20』

服部半蔵の体に機甲が取り付けられてゆく。忍として限界まで鍛えられた体に、その限界を超越するパワードスーツ。鬼に金棒である。服部半蔵は黙して、施術が終わるのを待つのみである。

システム、オールグリーン

臨
兵
闘
者
皆
陣
列
在
前

全装備、安定完了
超機甲忍、発進せよ

今、忍による過去の清算が始まろうとしていた──。

【続く】