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キングダム第660話考察・善か悪か

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下記は前回・第659話の考察記事です。

第660話は、ヤングジャンプNo.50でお読み頂けます。

今回は、楚将・千斗雲の出身国も判明しました。

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汨国については、以前の記事で汨羅(べきら)市あたりにあった罗国(らこく)ではないかという考察記事を書きました。

残念ながら暦という国は、実在するのかどうかすら分かりませんでした。もしかしたら暦についてはモデルとなった国がなく、本当に空想の国かもしれません。

また、捉えられた寿胡王が性悪説の荀子のもとで学んだということも書かれていました。勘違いされていることが多いのですが、「悪」とは、弱いという意味です。

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後に秦の丞相になる李斯も、性悪説の荀子に学んでいますので、秦が作り上げる法治国家とは思想的には性悪説に近いものだと思います。寿胡王は、「人間を机上の論理で二分することは出来ない」と言いました。これ、実に深いですね…経済関係の記事でも書いていますが、「覇権国が絶対的な正義」だと思いこむことがどんなに危険か。

私は寿胡王が好きになりました。

そして。蒙武と満羽が、「天が導くなら」再会するであろう、と。

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導かれてしまうんですよねこれは…

やはり考察してきた通り、背負っているもの=昌平君との絆が、その時に改めてクローズアップされることになるでしょう。そういう意味で、蒙武が満羽と出会ったことは、後々大きいものになります。

また、大国同士の争いだけではなく、実際には時代の波に飲み込まれたいくつもの小国があって、そこで人生を翻弄された人たちもいたのだということが描かれた意味も、人間ドラマに深みを与えたと思います。

本日もお読み頂きありがとうございました。

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