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第807話考察・南陽城

今回もネタバレ注意です。

前回の考察記事は下記をご覧ください。

第807話で、韓・南陽城が無血開城しました。

第807話より

以前考察しました通り、南陽は史実では秦に割譲されてますので、実際に激しい戦闘は無かったと思われます。

紀元前231年に、韓は自ら南陽を秦に明け渡しています。このことから、韓は既に「秦の軍門に下る決心」が出来ていたのかもしれません。

秦による韓攻略戦予想

これでは、洛亜完将軍が考える17万の兵力では、到底勝ち目がないことになります。韓の結論は次週以降に持ち越されましたが、張宰相の「南陽撤退」が採用されるのではないでしょうか。史実では南陽は秦に献上されたようですが、実質それに近い形になりそうです。
南陽は実質、無血開城する流れですね。そうなると、王都・新鄭の攻城戦+迎撃戦が韓攻略戦における最大の戦闘になると思われます。

第806話 考察

史実では割譲、キングダム本誌では無血開城、ニュアンスは少し異なりますがほぼ史実通りなのではないかと感じます。

韓は、王都・新鄭に南陽の兵を集結させる予定です。今後は新鄭城での攻城戦または新鄭城近隣での平地戦が行われるのでしょうか。私には、韓王安にそこまでの覚悟が備わっていないように思えるのですが…

攻城戦を行う場合、韓は城内の国民が「人壁」になる可能性もあり、また、城に収容しきれない場合は人々が路頭に迷うことにもなりかねません。戦力差から判断して、韓は新鄭も無血開城したほうが人民のためになると思います。存亡の危機に瀕して戦うのか、人命を最優先するのか…韓王安の漢の見せ所ではないでしょうか。

結果的に韓は滅ぶことになります。が、魂までは滅ばなかったと感じます。それは、韓の名族の生まれであった張良が受け継ぎます。

第806話でも登場している韓の張宰相との血縁関係までは分かりませんが、張良の祖父の張開地は韓の昭侯・宣恵王・襄王の相国を務め、父の張平は釐王・桓恵王の相国を務めています(『史記』留侯世家より)。

韓の「生き様」を見届けましょう。

お読み頂きありがとうございました。他の記事は下記からご覧ください。


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