ベンチャー創業日誌@シカゴ(20):日本語がわかるアメリカ人になるのか、それとも英語がわかる日本人になるのか?
私たち夫婦は今から32年前に渡米。今では、英語がわかる日本人として生きている。私の娘2人はアメリカ生まれのアメリカ育ち。二人ともアメリカの大学をすでに卒業して、 “日本語が分かるアメリカ人“として生きている。
娘たちが幼稚園の時、主任の先生にこう言われた。
“下手な英語を家で教えないでください。私たちが正しい英語を教えます。その代わり、あなたたちは正しい日本語をしっかり教えてください。今の時期を失うと娘さんたちは日本語を永遠に失います。”
我々夫婦は、この主任の先生の言われることを忠実に守った。だから我が家では日本語オンリーだった。因みに、娘二人とも家では日本語のドラマをよく観ていた。特に古畑任三郎の第ファンだった。全シリーズ我が家にある。今でもストーリーをよく覚えているらしく、1番のお気に入りは松嶋菜々子が双子役で出ていた話らしい。
彼女たちは話し言葉での英語はもちろん全く問題なし。しかし正式な文章を書くと、語彙のなさが暴露され、幼稚なものになると。言語の習得は親の影響が大きい。それも幼少期から。日本人の両親に育てられた日系2世の宿命だ。本当のネイティブにはなれないと。
アメリカで子供の頃から生活すれば、英語がネイティブのように読み書きできるわけでは決してない。“朱に交われば赤くなる“というようにはいかない。本当のネイティブは彼女たちの次の世代だと思う。”移民3世でやっと真のアメリカ人として生きていける”と娘たちが言っていた。日本語能力は継承されないだろうけれど、日本人の精神は移民3世に継承されて欲しいと願っている。
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