ベンチャー創業日誌@シカゴ(9):"結論から言え!”って本当に正しい?
”結論を先に述べよ”ってよく言われますが本当にこれでいいんですかね?と思い始めました。
そんな折、数学者岡潔氏と評論家小林秀雄氏の対談本『人間の建設』を読みました。その中で岡潔氏が述べた言葉でピントきました。以下彼の発言:
“知性や意思は、感情を説得する力がない。ところが、人間というものは、感情が納得しなければ本当に納得しない存在らしい。”
つまり結果をいかに論理的に述べても感情が納得しないと本当の納得は得られないということ。
もっと噛み砕くと、良し悪しはとどのつまり好き嫌いの問題で理屈は二の次。
“安全だけど安心じゃない“と言い莫大な予算を使った事件もありました。
子供のころ勉強したことはあまり記憶に残らないけれど、友達と日が暮れるまで遊んだ時のことは周りの景色、会話まで思い出せる。タレントの島田紳助さん曰く、これが心で記憶するという意味で、これは決して色褪せないと。
人間の脳では知性や意思は脳の表面、感情はもっと深い部分がコントロールしている。
この深い部分に触れるためには自分が作った物の良し悪しもさることながら、動機、過程が魅力的である必要があると考え始めています。
動機、過程が魅力的でない場合、人は“結論を先に述べよ”となるのでしょう。
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