国内初！Jリーグ所属知的障がい者サッカー同士の前座試合　鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ対横浜F・マリノスフトゥーロ

鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ 　２-１　（前半１-０）横浜F・マリノスフトゥーロ　（25-10-25）

2019年１０月２０日にJ２鹿児島ユナイテッドFCのホームゲームで国内で初めてJリーグ加盟クラブに所属する知的障がい者サッカーチーム同士が前座試合が行われた。

応援に駆け付けた家族、チーム関係、鹿児島ユナイテッドFCサポーターが見守る中、アンセムが流れる中両チームが入場。５０分間の前座試合が始まった。

システムはフューチャーズ4-2-3-1。フトゥーロが4-5-1。試合開始直後の前半１分フトゥーロが最初のCKのチャンスを得るがシュートはGK21植村光の正面に。その後は互いにシュートチャンスを得るが、両GK好セーブで得点に結びつかない。

「相手の気持ちに圧倒されてしまって、前半からいい形で臨めていなかった」とフトゥーロDF3小林佑平が試合後に語ったように、フューチャーズが積極的なプレイでボールを奪い試合を有利に進めた。

前半14分左サイドからドリブルで切り込んだフューチャーズFW10原良田龍彦が先制点を決める。フトゥーロも追いつこうとするが、ボールがつながらず1-0のままフューチャーズのリードで前半を終えた。

ハーフタイムで気持ちを切り替え後半に臨んだフトゥーロは後半２分MF10外崎蒼紫CKからDF2青谷がシュート。ゴール前でMF5田中秀太が押し込んで同点に追いつく。

同点に追いついたフトゥーロは後半４分５分と続けてシュートを打つ。後半６分フューチャーズFW10原良田が右サイドを駆け上がったMF9梛木夏樹へパスを出すと、梛木がそのままゴール右隅へ強烈な勝ち越しのシュートを決めた。その後も積極的にゴールを狙い続けた両チームだがスコアは動かずホームのフューチャーズが2-1で勝利した。

試合後宮下幹生フトゥーロ監督は「こんなに素晴らしい環境を準備して頂いたことに感謝しています。（鹿児島が）知的障がい者サッカーをもっともっと盛り上がけていこうとする熱も感じました。他のJクラブにもこの活動が広がって欲しい」と語った。

前座試合後に行われた鹿児島ユナイテッドFCの試合ではフューチャーズとフトゥーロの選手たちがフラッグボーイを務めた。

第2節は12月7日に日産スタジアムで横浜F・マリノスのJ1リーグホーム最終節でフューチャーズを迎え前座試合が行われる。

得点者
[鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ]
FW10原良田龍彦（前半14分）
MF9梛木夏樹（後半６分）

[横浜F・マリノスフトゥーロ]
MF5田中秀太（後半２分）

先発メンバー
[鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ]
GK21植村光
DF２徳永滉河
DF14小才天太
DF３笹原有世
MF11永井伸太朗
DF５福原碧人
MF7迫口慎吾
MF６伊田大晟
MF８下鶴掛夢
MF9梛木夏樹
FW10原良田龍彦

監督　泉谷光紀

[横浜F・マリノスフトゥーロ]
GK1内堀嗣円
DF3小林佑平
DF2青谷幸汰
DF4大橋健佑
MF7作間久千
MF13市川大輝
MF6高畑誠
MF9山本裕太
MF10外崎蒼紫
MF5田中秀太
MF11山田悠太

監督　宮下幹生
【注】番号は背番号。選手は前半の先発メンバー

鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ
J2リーグ「鹿児島ユナイテッドFC」のアカデミーとして、2019年2月に発足。鹿児島ユナイテッドFCU-15との強化試合、トップチームのホームゲームの運営補助をしたりして、社会との繋がりを深めている。鹿児島県社会人リーグ5部や九州リーグに参加し月に1,2回試合をしている。

GK1原田康汰
DF２徳永滉河
DF３笹原有世
DF４木場瞬希
DF５福原碧人
MF６伊田大晟
MF7迫口慎吾
MF８下鶴掛夢
MF9梛木夏樹
FW10原良田龍彦
MF11永井伸太朗
MF13三反崎光希
DF14小才天太
DF15池田侑吾
MF16木村太一
FW17中濱尚海
GK21植村光
監督泉谷光紀

横浜F・マリノスフトゥーロ
2004年日本初のJリーグ加盟クラブによる知的に障害のある人たちのサッカーチームとして発足。横浜マリノス、横浜市体育協会、横浜ラポールの三者が運営にかかわる。現在、横浜市内在住者を中心に13～50歳まで幅広い年代の選手85名が所属。年間8つの大会、全国のチームとの交流試合やJリーグの前座試合、昨年からは横浜社会人リーグ3部に所属。

GK1内堀嗣円
DF2青谷幸汰
DF3小林佑平
DF4大橋健佑
MF5田中秀太
MF6高畑誠
MF7作間久千
MF8山寺則幸
MF9山本裕太
MF10外崎蒼紫
FW11山田悠太
MF12宮本裕士
MF13市川大輝
FW14守屋克美
監督宮下幹生