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「世界に一つだけのお墓」って見てみたい

そんな噂を聞きつけました。
「世界に一つだけのお墓があるみたいですよ。一度見に来ませんか?」

そういわれて心が動かないのは、お墓のプロとしては失格。

当然興味津々なわけですよ。ちょー前のめりで
「おい、それ場所を教えろよ!!」(と、心の中では思っていたのですが。。。)一見、無関心を装い、
「へ~~、そうなんだ。。。 で、どこにあるの?」と興味なさげに。。。

そのネタを持ってきたのは、ほんの少し取引させてもらっている「南印度洋行」という会社の「放浪しながら吟遊しつつ石屋さんに会って石のことを話すことを趣味」としている服部社長。

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(かかってきた電話相手にすら、石の話をしている石好き)
実は場所は教えられないんです。事情があって。。
でも間違いなく「世界で一つだけの花、じゃなかったお墓があります 」と力説するわけです。吟遊詩人が。。。

それで、私は当然のごとく、
「もったいぶらずに教えろよ、場所をよ~~」と、心の底では叫んでいたわけですが、表面上は大人なので、「ふーん、そうなんだ。。。」「で、どうしたら見れるの? ちょっと興味なくもないから、一応聞いておくけど。。。」


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「多分、一人で行かれると迷うので、うちのものが案内します。おいでいただく際、予約いただけますか?」と詩人らしくないビジネス的な言い回し。

(うん? らしくないな。。どうも何か隠してるな。。。)

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「あ、そうなの? わかりました。じゃあ行くときは連絡しますね。」

こちらもらしくないビジネス的な受け答えをしてその場は済ませました。
が、内心。。。

「うわ~~、かなりガード硬いな。。。
絶対何か隠してる。でも、世界に一つだけのお墓絶対見たい!!
みたい!
見たい!
観たい!!
看たい??
視たい?!?
み、た、い!!!」

と思い、大急ぎで予定を変更し、急きょ、予定をぶっこみ行かざるを得ない状況に持ち込みました。

やっと見れる。その思いがはちきれそうだったんですが、一つ気になることが。。。あの吟遊詩人がもっとも縁遠いはずのビジネス的な話をしたこと。

これは、罠では??

1つひらめいたことがあったわけです。これは罠?
私の興味を引きそうな言葉を操って、誘い込み罠にはめる作戦では??
#理由は何だよ 。)
悪の巣窟、虎の穴( #虎の穴って ?)、ショッカーのアジト。
そんな言葉が頭の中をめぐりだしました。。。
とはいえ、行かないわけにはいきません。好奇心が勝っております。
あらかじめ、予約を入れ、待ち合わせた場所。

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とあるホテル前のタクシー乗り場。送迎が来るまで待っている間、いろいろ考えるわけですね。

来られて困る理由ってなんだ。。。
迷って周囲の施設の人に不審者と間違われて、警察沙 汰になるのを恐れているのか( #それが正解だと思うよ 。)
表に出したくない情報なので、場所を教えたくないのか。。
やはり虎の穴的な施設なのか??( #だから虎の穴ってなんだよ

とすると、吟遊さんが吟遊している間、会社を守っている金谷さんが送迎に来てくれました。
「ちょっとわかりずらい場所ですから、すいません」といいながら、ついた場所は、第三ふ頭のトラックヤード脇の路地裏。(私の中ではそう見えました。。。)つまり、ドラマの山場で、犯人が逃げ込むと決まっている場所的な、そういう場所でした。

その中にひっそりと、わからないように、健気にたたずんでいる5基の
「世界に一つだけのお墓」が確かにそこにありました。

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黄色い部分が「皮目」といって、原石の表面の劣化した部分。その皮目を利用した独特の、というより唯一のデザインです。自然が作り出した原石のカタチ、表面、表情を利用してお墓のデザインを一から作りなおした独自のお墓です。

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石自体はインドの銘石で、人気もある「M1-H」という緑系の人気銘石です。非常に人気が高く、高値で取引される石でもあるんですが、こういった皮目を使ったデザインはセンスが必要で、これまであまり見かけなかったのですが、今回本格的に「南印度洋行」さんが「天竺(てんじく)」というブランドで販売を始められたんですね。

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自然が作り出した形を残しつつ、それに見合った全体のデザインを作り出すという全く新しいデザインなので、同じお墓というものが物理的に不可能です。(似た形というものは、作り出せます)

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今回、特に私が気に入ったのは、ここ。
お墓の顔ともいえるこの部分を皮目で表現してあって、しかもデザインも秀逸。

それから、これ。

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一見、普通の感じですが、両隣の花立石と真ん中の香炉石(兼水鉢)の3点で独特の表情を出していて、これは再現性が高いというか、形次第でいろいろな表情を楽しめるコンセプトだなと思います。

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非常にまとまったコンパクト墓石として、満足感があるデザインです。
小さな個人のお墓、ご夫婦の可愛いお墓、ペットのお墓にも使えるかもしれませんね。

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唯一、色目が少し違うお墓。これもシックな色でいいです。
1つの石を3つに分けて、花立+水鉢香炉+花立とするのもいい感じです。

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この黄色の部分、皮目ですが、色落ちというか、剥離というかそういう感じで変化してしまうのは仕方ないのですが、少し色落ちして、磨きの部分が汚れていたんですが、すかさず。。。

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金谷さん、ふき取っておりました。非常によく配慮できる人だな、と。
こういった社員さんが吟遊さんを支えて、この会社が成り立っているんだなと、改めてこの「南印度洋行」さんが好きになった瞬間でした。

場所は「三番ふ頭のトラックヤード脇の路地裏」でしたが、決して「虎の穴」ではなかったです( #だから虎の穴ってなんだよ ) 
世界で一つだけのお墓、非常に魅力が高い、垂涎のデザインでしたよ。今お墓建てたいけどな、と思いの方、一度検討されてみてはいかがですか?

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