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白馬三山のモルゲンロート

登山用語はドイツ語が多いのですが、「Morgenrot」(モルゲンロート)はよく知られていると思います。
単なる朝焼けでは無く、日の出直後の朝日が岩稜の山肌に当たり真っ赤に染まる現象を指します。
特に、冠雪した白い山稜に当たると、それは美しい景色になります。

冬季休業に入る直前の10月20日に栂池山荘の予約がとれ、栂池自然園の撮影旅行を計画していましたが、あいにく天気予報が午後から雨。
ならば前夜から移動して朝一番のロープウェイに乗ろうと車で出発しました。
サービスエリアで仮眠して、朝6時に栂池高原に到着しました。

日ノ出直前の白馬三山

冠雪した白馬三山が美しく、神戸っ子にとって憧れの風景が目の前にありました。
山が少しピンク色に見えます。
ひょっとすると、モルゲンロートが見えるかも! と、大急ぎで撮影ポイントへ。

山の上部に朝日が当たり、赤く染まってきました。
白馬三山とは、右のピークから白馬岳(しろうまだけ)・杓子岳(しゃくしだけ)・白馬鑓ケ岳(はくばやりがたけ)の3つの山の総称です。
一番高い白馬岳は、春に雪が融けるときに山腹に現れる雪形が代馬(しろうま)の形のため、そう呼ばれます。

目を左にずらすと、天狗ノ頭から急峻な不帰嶮(かえらずのけん)、その左に唐松岳・五竜岳と北アルプスの憧れの山々が見えています。

少し移動して「五竜岳」をクローズアップしました。
堂々とした岩稜の山です。

朝日が昇り、山全体が赤くなってきました。

白馬岳のアップです。

杓子岳・白馬鑓ヶ岳のアップです。

モルゲンロートが最高潮になってきました。
これほどの絶景に会えるとは、もう絶句です!
なんという幸運!
なんという奇跡!

遠くの双耳峰・鹿島槍ヶ岳まで見通せます。

登山好きでなくても、誰もがその美しさに言葉を失うでしょう。
この写真を撮ることができて、本当に喜びに堪えません。

もともと、この日の昼頃に到着する予定でしたが、天気予報がイマイチでガッカリしながら少しでも早く行こうと思いついた行動が、幸いしました。

その後、始発の栂池ロープウェイで栂池自然園に登り、撮影三昧でしたが、その記事は次の投稿にいたします。

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