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上賀茂の夏

7月に入り、京都は気温37℃の猛暑。
そんな日に訳ありで上賀茂神社周辺に撮影に行ってきました。
個人なら熱中症リスクの高い日は行きませんが・・
でも、なかなか良い風景に出合え、撮影を楽しみました。

まずは上賀茂神社から。
七夕飾りがいつもの神社の風景と異なり、人の温かさを感じます。

細殿の前の右の立砂に2本の松葉が飾られ、神様が降臨された神山をかたどっているとか。
向かって左の立砂には3本の松葉で、陰陽一対となっています。

手水舎には最近神社や仏閣で流行りの花が飾られて、和ませてくれます。
コロナで手水を使用しなくなったためでしょうが、コロナ禍にも良い影響があるんですね。

橋殿の四方の長押(なげし)に、葵の絵が描かれたガラス風鈴が吊り下げられ、とても風流な景色です。

国宝の本殿につながる御物忌川に架けられた片岡橋の天井をモノクロで撮ってみました。

私の写真の御師匠さんに教わり、片山御子神社(片岡社)の前にある絵馬掛けの隙間から神社の扉を撮ってみました。
今まで撮ったことの無い方法ですが、とても面白く、これからこの手法を応用していこうと思います。

川の中に柱を立て、沢山の風鈴を飾っていました。
キラキラしてとても綺麗です。
音と光が夏らしい風情を感じさせてくれます。

上賀茂神社をあとにして、神官の屋敷が並ぶ「社家」の撮影に。
あいにく、唯一公開されている西村家庭園が臨時休業で残念。
不本意ですが、6年前の6月に私が撮ったお庭の写真はこちら。
やはり、カメラも撮影技術も違うので、残念な写真ですね(泣)

社家の邸宅は、上賀茂神社を流れる川の水を庭に引き入れ、また川に戻しています。
多分、穢れを川の水で流しているのでは?と想像します。

この後、鴨川の河川敷を歩き、地下鉄の駅に。
川に映る緑が綺麗でしたが、とても暑かったです。

何とか熱中症にならず、駅近くのカフェでビールの乾杯!
ご一緒した皆さんも満足げでした。

今まで夏の京都を敬遠してきましたが、夏にしか見られない景色があり、行ってみなければその良さが分からないという、当たり前のことを改めて感じました。
自称「足で撮る写真家」は、ようやく足の痛みが収まりつつあり、原点に戻って、また歩き始めようと思います。

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