後悔しないために!生きてるうちに、会いたい人には会いに行こう!
「親戚のお婆さんが危ないかもしれない」
昨日の夕方に父から連絡があった!
ちょうどその時、これから夜勤が始まるところだった。
突然のことで仕事の代わりの人もおらず、そのまま夜勤に入るしかなかった。
明日には会いに行けるから、お婆さん!なんとか頑張って欲しい!
僕の思いが届いたのか、昨夜は持ち直したようで、今朝仕事が終わって連絡すると
「今は落ち着いている」ということだった。
叔母に病院の階を聞いて、妻と一緒に面会に行ってきた。
僕とこのお婆さんとの関係は
父の兄妹の旦那さんの親、にあたるお婆さんなので近からず遠からずといったところだが
子供の頃から大人になってからも、親戚の家にいくと
「かずくん、よう来たな〜」と笑顔で出迎えてくれていた。
今日は何年ぶりに会うかな?5年は会ってない気がする‥
妻とともに叔母に教えてもらった病院へと向かい、病棟に看護師さんに案内してもらう
そこには随分と痩せたお婆さんの姿があった。もともと痩せていたが、さらに痩せてしまっていた。
お婆さんは目を閉じていたが、方に手を触れて「お婆さん!」と呼ぶと目を開けて頷いてくれた。
「かずきです。分かる?」と聞いたがお婆さんは首を振っていた。
久しぶりすぎて覚えてないかな?
すぐに目を閉じるお婆さんの手に触れて、しばらく声をかけた。
僕のことはあまり分からないようだったが、隣にいた妻を見て
「奥さんか?」とはっきりと声で言った。
「そうだよ」と答えると、頷くようにまた目を閉じるお婆さん。
僕よりも妻の方が気になったようだ。
妻はこの親戚のお婆さんに会うのは初めてだった。
お婆さんが何を思ったのかは分からないが、生きているうちに妻と一緒に会いに行くことが出来て良かった。
人の命は儚いもので、いつどうなるかなんて本当に分からない。
お婆さんに会ったことで、命について大切な何かを教えてもらった気がする。