月を見ると思い出す
今夜は上弦の月
寒くなった季節、月を見ると思い出すことがあります。
「おい、カズ!あの月は新しい月か、古い月か分かるか?」
僕にそう尋ねたのは、20代の頃にお世話になった土建屋の社長です。
僕「え!?新しいとか古いとかあるんですか?」
社長は空の三日月を指差して
「あの形はうまれるのうの形しとるやろ。だから新しく生まれた月だから新しいんやで」
と教えてくれました。
「反対に古い月ってのは、し(死)の形になって消えていくんや」
「う」と「し」の形で月は新しいか古いかを見分けるのだと、社長は若い頃の僕に教えてくれました。
あれから数十年、どうしておられるのか?
月を見るたびにふと思い出します。
鳥取の田舎から都会に出て、右も左も分からない僕にいろんな事を教えてくれた。
とてもとてもお世話になった大切な人です。
いまはもう・・
月を通して「ありがとうございました」と感謝を送ります。
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