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週刊金融日記 第432号 国家安全維持法後の香港の近況、安く売って高く買い戻したヘッジファンドは株にさらに強気、レストラン紹介コーナーは自粛中、地元志向が選択肢を狭めます、他

藤沢数希

// 週刊金融日記
// 2020年8月11日 第432号
// 国家安全維持法後の香港の近況
// 安く売って高く買い戻したヘッジファンドは株にさらに強気
// レストラン紹介コーナーは自粛中
// 地元志向が選択肢を狭めます
// 他

　こんにちは。藤沢数希です。
　香港は新コロ感染の第三波の再封じ込め作戦展開中で、相変わらず夜間はレストランがデリバリーのみなんですが、僕は香港の都心にいるので、スマホでピッとやると、ふつうにレストランのテーブルでの注文並みの早さで出来たての料理が自宅に届き、ある意味で、レストラン以上に快適になっています。というのも、家に友だちとか呼んだり、家族がいたりしてある程度の量を注文すると、それこそ複数のレストランの料理を自宅のひとつのテーブルで食べることができるんですよね。災い転じて福となす、というか新コロ禍で新しいライフスタイルがいろいろ生まれたような気がします。

★デリバリーが快適すぎて、家にずっといながら何でもスマホでピッとやるだけで届いてしまう時代で、それが新コロ禍で加速しましたね。

★ニュージーランドも香港と同様に封じ込めに成功していたのですが、102日目に市中感染が見つかったようです。孤発例ならほぼ何も起こらないんですが、クラスタ連鎖がはじまっていたら、香港のようにしばらく再封じ込めになるでしょう。

★日本も重症者が急増してきましたが、日本は新コロ禍で特に何らかの戦略があるわけでなく、また、医療崩壊が見えてきて、にっちもさっちも行かなくなってから緊急事態宣言的なもので動き始めるんでしょうね。

『週刊金融日記 第429号 日本のコロナ対策迷走でわかったWhy（＝信念）のとてつもない重要さ』

　日本で知名度が高かった香港の美人女子大生で民主化運動をしていた周庭氏が香港で逮捕されて、日本のメディアで話題になっています。ということで、今週号では国家安全維持法施工後の香港の様子をいろいろ書きたいと思います。

●香港“民主の女神”周庭さん逮捕 現地報道
https://www.news24.jp/articles/2020/08/10/10697662.html

★法律施行後に中国政府は様子を見ることもなく、すぐに行動に移し、順調に香港の中国化を進めています。

　今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

- 就活だけでなく終活においても地元志向が選択肢を狭めます
- マッチングアプリで出会って結婚した彼女がアプリをやめません
- 金持ちのお嬢様でキャリアもある彼女と結婚したい
- 中途半端にプロポーズしてしまい結婚していいのかいまさら迷っています
- 品のあるアラフォーの女性とはどこで出会えますか
- 鼻毛脱毛はじめました
- ICL手術から９カ月経ったのでご報告させていただきます
- LGBTへの違和感
- かつて成功率６割程度だったプロトコルがいきなり６連敗

　それでは今週もよろしくお願いします。

１．国家安全維持法後の香港の近況

　6月30日に香港で通称「国家安全維持法」が成立しました。数年以内にアメリカを抜きGDP世界一になるであろう中国の動向を巡っては、いろいろな政治的立場の人が、さまざまな思惑で、良くも悪くもバイアスのかかった意見を叫んでいます。日本は、基本的にはアメリカ側なので、香港問題に対しては（小さい声で）「懸念を表明する」というぐらいの立場ですね。経済的には中国はもはや日本にとって最重要な国なので、オフィシャルには中国けしからん、と言いつつ、経済では仲良くしながら、めんどくさいことに巻き込まないでくれ、というぐらいなのが日本の政界や財界のスタンスじゃないでしょうか。僕もそれでいいと思います。
　正直、僕はノンポリなので、そんなに詳しくないんですが、今週号では香港の様子がどう変わったのか、いろいろ書こうかと思います。中国関連の政治や経済の問題は、評論家はまず最初にイデオロギー的なものが来てしまうんで、もうちょっと中立的な立場でいろいろ分析できるぐらい勉強したいな、と個人的には思っているんですが、他にやることがたくさんあって、なかなかそこまで手が回っていません。新コロ評論家としては、ある一定の役割を果たすことができたので、次は西側諸国の価値観と中国の国家資本主義が衝突するこの香港という特別な都市から、中国情勢の評論なんかができたら面白いんじゃいかな、と。中国の政治と経済の仕組みを勉強して、最近はサボっている北京語の勉強もちゃんとする、というのが中期的な僕の個人的目標です。

●中華人民共和国香港特別行政区国家安全維持法
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=4163662

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