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週刊金融日記 第638号 AIバブル崩壊はまだ始まったばかり、日銀利上げ円キャリートレード逆流、香港の超絶人気の火鍋店に行ってきた、生成AI以外のAIの将来性、他

// 週刊金融日記
// 2024年8月6日 第638号
// AIバブル崩壊はまだ始まったばかり
// 日銀利上げ円キャリートレード逆流
// 香港の超絶人気の火鍋店に行ってきた
// 生成AI以外のAIの将来性
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週末はまたウエイクサーフィンに行っておりました。最近、香港も晴れてきて、夏という感じです。7月はなぜかずっと雨が降っていましたが、それも終わったみたいです。

★暑い夏の日に海は最高ですね。

 香港の天気はとても良かったのですが、株式市場は日本もアメリカも暴風雨となっていますね。

●日経平均終値、史上最大の下げ幅 ブラックマンデー超え4451円安
https://mainichi.jp/articles/20240805/k00/00m/020/150000c

★意外と世論は株価の下落より、円が戻ってきたことを好感しているようです。

★やはり株なんかやっている国民はまだまだ少数派なんでしょう。株価の暴落でも、岸田内閣の支持率は上がっているようです。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-20代後半年収350万円ですが今後伸びていく業界を教えてください
-ご無沙汰だったところ立て続けに2人にゴールしましたがSTが効きません
-外科医ですがビジネス英会話習得のために大手英会話教室に通うべきか
-生成AI以外のAIの将来性はどうでしょうか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.AIバブル崩壊はまだ始まったばかり

 この原稿を書いている時点で、日経平均株価が記録的な下落となり、米国の株価指数も大きく下げている。

●株暴落、一時4700円安 下げ幅最大、円は急騰 米景気懸念、日銀利上げで動揺
https://sp.m.jiji.com/movie/show/9686

 なお、最近のメルマガに書いたように、僕は主にAIバブル崩壊というコンセンサスではない自らのビューを軸として、さらにマクロ経済環境的にもかなり下落しやすい状況にあると考え、事前にかなり良いポジションを取ることができ、含み益が出ている。トレーディングでどれだけ儲かっても、どれだけ損しても、僕自身の日々の暮らしは何ひとつ変わることがないのだけれど。また、いちいち儲かった時だけ、取っていたポジションやP/Lを開陳するのも、人として品がない行為だと思われる。いかに世界経済のダイナミクスを感じ取り、その中から本質的な情報を抽出して深く考察し、真摯に市場に向き合うことができるかどうか、それだけが大切なことである。

★基本的にこうしたビューを持って、いつ起きてもおかしくない世界の株式市場での急落で、最大限の利益が出るポジションを株価指数オプションを使って構築していた。

 さて、株式市場の急落の原因は、今週のマーケットに書いたように、もともと高すぎたバリュエーション、日銀が急にタカ派になったことで円で資金調達してリスク資産を買うキャリートレードが逆流したこと、米国経済のリセッション懸念が高まったことなどが言われている。これらについては(みんな後出しであるが)そこら中にすでに解説の記事が書かれているので、このメルマガでは繰り返さない。
 今週号では、本丸のAIバブル崩壊がまだ始まったばかりだということを解説したい。

週刊金融日記 第636号 生成AIは年間100兆円売り上げないとペイしないがまだ稼げるビジネスモデルなし

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