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週刊金融日記 第270号 小出恵介美人局事件とベイズ統計学 ~なぜナンパは最も安全な出会いなのか、仏国民議会選マクロン氏新党が圧勝、箱根の温泉に行ってきました、地蔵克服プロトコル、他

// 週刊金融日記
// 2017年6月14日 第270号
// 小出恵介美人局事件とベイズ統計学 ~なぜナンパは最も安全な出会いなのか
// 仏国民議会選マクロン氏新党が圧勝
// 箱根の温泉に行ってきました
// 地蔵克服プロトコル
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 僕は決して人を外見や持っている金の多寡では判断しません。女性もルックスよりはハートだと思います。しかし、先日、箱根の温泉に向かう電車の中でひとつ気づきがありました。
 同じ車両にみすぼらしいおっさんにしなだれかかっている女性がいました。垢抜けた花柄のワンピースを着ていて、スラッとした脚がとても美しい女性でした。おっさんの太ももに置かれている手からは、白魚のような細く美しい指が伸びていました。とても綺麗な栗色に染まったロングヘアが、シルエットの美しい横顔を覆っていました。すごいSクラスの美女です。
 僕は、こんな平日にこんな美女と箱根の温泉に行くおっさんは、きっとIT企業の社長かなんかで、すごい人なんだろうな、と思いを馳せていました。どんな仕事をしているんだろう、どんな人生を生きてきたんだろう、と。
 しばらくすると、ふたりは席から立ち上がりました。僕は、ロングヘアでよく見えなかったその女の人の顔をマジマジと見ました。すごい美女だと思っていたその女性は、なんか整形手術をやりまくったような単なるケバいBクラスの女性でした。そして、そのおっさんは、場末のスナックなんかに通いつめている冴えない中小企業のおっさんだと思い、僕の興味はすぐに失せてしまったのです。

 さて、今週はさまざまな媒体で記事などがアップされました。順番に紹介します。まずは、昨年取材したセブの英語学校のひとつであるサウスピークに、「人工知能と英語教育」というお題で論文を寄稿しました。

●AI時代には英語学習がますます重要になる3つの理由
https://souspeak.com/ai-english/

『週刊金融日記 第221号 フィリピン英語短期留学事情と英語の勉強法』

 現在、東大の大学院で家族法などの研究をしている山口真由さんとの対談がアップされました。

●第1回 結婚した瞬間、夫婦の財布は法律的にひとつになる
http://www.gentosha.jp/articles/-/8007

●第2回 私は「幸せそう」と思われる結婚がしたい
http://www.gentosha.jp/articles/-/8011

 人気番組『ニュース女子』で拙著『損する結婚 儲かる離婚』が取り上げられました。

●ニュース女子 第2回 大暴論大賞
https://youtu.be/WPDzDUgGkWA?t=17m50s

 あと、最近、ビジネス情報誌の週刊SPA!で映画評論をはじめました。いろんな識者の持ち回りで、1ヶ月に1回ぐらい僕の番が回ってきます。紹介するのは、基本的にこれから上映される作品になります。
 最初に紹介したのは、6月23日上映の「フィフティ・シェイズ・ダーカー」です。映画の話はいろいろしたいですし、この映画の中で出てくる、レストランでの「ここでパンツ脱げ!」というルーティーンはとても使えるのですが、今週号は情報過多なので、また、来週この話はします。

★ドジで間抜けな処女の女子大生が20代で世界的大企業のCEOになった超イケメン男性に愛されてSMプレイする話です。

『週刊SPA! 2017年6/20号 モテる映画工学』 http://amzn.to/2tldv0i

 そして、純度200%の恋愛小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』が増刷されました。第7刷です。買っていただいたみなさま、大変ありがとうございました。

『ぼくは愛を証明しようと思う。』 http://amzn.to/2tlcaGO

 今週も面白い投稿がいくつもありました。見どころは以下のとおりです。

―うちの小学生の息子もクソ女教師によって学校嫌いになりました
―キャバクラ卒業宣言
―元カノが生活費のために援交セックスした話を聞き非モテコミット
―ハプニングバーデビューしましたが自分の不甲斐なさを認識しました
―毎週お互いの家に泊まる綺麗なコに「彼女になれないなら別れたい」と言われています
―カーシェアサービスでカイエンを借り金持ちのふりしてAクラス女性にゴールできました
―外資系金融勤務ですがハイスペ女子との出会いを増やしたい

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.小出恵介美人局事件とベイズ統計学 ~なぜナンパは最も安全な出会いなのか

 俳優の小出恵介さんが未成年とセックスして、それをネタに揺すられていた事件が週刊誌に出てしまい、活動停止となりました。また、CMやすでに収録が終わっていたドラマなども放送中止になりました。僕個人の意見としては、作家と作家が生み出す作品は別なように、俳優の人格と俳優が演じてる映像は別なのだから、放送中止など本当にバカらしいと思います。また、法的にも、日本の法律にはこうした場合は、放送中止にしなければいけない、などどこにも書いていないのですから、アホな自主規制により、小出氏が損害賠償を負う必要はまったくないと思います。

●小出恵介「500万円要求された」事務所に相談せず自ら交渉も
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/06/10/kiji/20170610s00041000123000c.html

 もうひとつ論点があって、そもそも17歳とセックスするのが違法だという法律はかなり筋悪だなぁ、と。

★淫行条例が反社の人たちの美人局*に積極的に活用されている。

* https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E4%BA%BA%E5%B1%80

 とは言え、ここで僕たちがこういう正論を議論しても、民主主義社会の法制度は世の中の多数派であるチンポ騎士団と蜜壺自警団の連合軍たちによって牛耳られており、彼らの誤解と間違った正義感、そして、自分でも気づいていないドロドロとした嫉妬心で作られていくので、変わることはありません。愛と正義の騎兵隊である恋愛工学を学ぶ人たちはマイノリティであることが宿命付けられており、それゆえにさまざまな恩恵があるのですから、ここは傍観するしかありません。
 今日、学んで欲しいのは、条件付き確率、そして、それを発展させたベイズ統計学の考え方です。
 まずは、例題です。ずいぶん昔に、モンティ・ホールという方が司会を務めるアメリカのクイズ番組で出題されて話題になった問題です。

===モンティ・ホール問題(改題)====
 ドアが3つあり、そのうち1つに豪華な商品が入っています。2つはハズレです。まず、プレイヤーがドアをひとつ選びます(まだ開けません)。そのあとに、答えを知っている司会者が残りの2つからハズレの1つのドアを開けてくれます。残りは2つのドアとなります。ここでプレイヤーは最初の選択を変えるべきか、どうか、というのが問題です。
 今回は改題して、(1)プレイヤーが開けるドアを変えなかった場合に当たる確率、(2)変えた場合に当たる確率を求めましょう。
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