週刊金融日記 第523号 岸田首相から学ぶ日本式リーダーシップの真髄、CEO下半身制御に失敗しテスラ株下落、五反田の安くて美味しい麦酒ビストロ、4630万円誤送金ネットカジノ男の今後、他
// 週刊金融日記
// 2022年5月23日 第523号
// 岸田首相から学ぶ日本式リーダーシップの真髄
// CEO下半身制御に失敗しテスラ株下落
// 五反田の安くて美味しい麦酒ビストロ
// 4630万円誤送金ネットカジノ男の今後
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
日本出発前はいろいろと会食などしており、コロナ感染の可能性はいくらでもありました。そして、香港への出発前のPCR検査で陽性になってしまうと、すでに支払っている航空券や隔離ホテルなどの代金がぜんぶパーになる、というハラハラドキドキの検査だったのですが、幸いなことに陰性でした。格安PCR検査で日本出国できるかチャレンジしようと思ったのですが、香港政府のWebサイトにはISO15189認定の機関か政府が認めている検査施設じゃないとダメ、と書いてあり、これが何を意味するのか心配だったので、やはり熟慮の末に格安PCRは避けました。前者のISOの方はそんなにないので現実的ではなく、では、後者の「政府が認めている検査機関」ということになるんですが、一説によれば、その政府公認とはTeCOTに登録されている検査機関や病院ではないか、と言われており、仕方ないからTeCOTに載っている病院で検査しました。
●TeCOT(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター)Testing Center for Overseas Travelers
https://www.meti.go.jp/policy/investment/tecot/top.html
TeCOTというのは、どうも経産省が、海外渡航者用に陰性証明書を効率よく出せるようにと登録された検査機関を検索してマッチングするために作ったサイトらしいのですが、使おうと思ったら、なんか他の中小企業向けのシステムと同じユーザー認証システムを使っているようで、法人番号がないとIDが作れません。えっ、海外渡航者用のシステムじゃないんか、と思ったのですが、仕方ないので直接使うのはあきらめ、ググってTeCOT認定済みと書いてある病院で検査しました。予約してから病院に行くと、ちょいちょいと唾液を採って、それを看護師が検査業者に送って、数時間後に結果が出て、後は僕がGoogleフォームで自分の情報を入力しておくと、自動的にポンと陰性証明書が出てきて、まったく検査に関わっていない医師の名前とハンコだけが押されて、はい、2万5000円、というボロい商売でした。腹立たしいですね。
それで、結果的には、木下グループとかの格安で何の問題もありませんでした。というのも、成田空港でのチェックインカウンターでは、航空会社が各国の入国条件をまとめた表があって、必要なものが揃っているか確かめるだけだからです。香港の場合は、ワクチン接種証明書、PCR検査陰性証明書、隔離ホテルの予約が確認できる書類、などです。PCR検査の陰性証明の紙が一枚あれば、それの細かいことはまったく見ていませんでした。香港国際空港に着いてしまえば、こちらでも香港政府がPCR検査するんで、なんか出国側のPCR検査の紙があれば、それ以上は見ません。ああ、木下グループとかで格安で良かったな、と後悔しました。Twitterで聞いてみたところ、格安PCR検査の書類でアメリカは大丈夫だった、オランダはオッケーだった……、などなどいろいろと教えてくれたのですが、香港が大丈夫だという情報はなかったんですよね。勇気を出して、僕が人柱になるべきでしたが、怖気づいて悪徳業者に2万5000円も払い込んでしまいました。とほほ。
本日が香港での強制隔離の最終日なのですが、嬉しいかと言うと、じつはなんか焦りしかありません。というのも、この隔離中にやろうといろいろ原稿執筆の計画を立てていましたし、読むつもりでたくさん本も買ってきたんですよ。そのどれもがぜんぜん進んでおりません。まるで一時的に勉強のやる気を出して数学参考書の青チャートをやるための計画表を作った高校生のように、実際にやってみるとぜんぜん進まなかった、という状況です。
あまりの進捗の遅れに、隔離を一週間増やして、せめてどうしても片付けておきたかった仕事はこの牢屋のような隔離ホテルで完了させたいぐらいです。
★香港での隔離生活はこのスレッドにまとめております。今日が強制隔離の最終日です。
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
- 米国株はまだまだ下がるのでしょうか
- 暴落したZoomとNetflixはいまが買い時ですか
- 中年期以降の視力矯正手術をするなら保険が効く白内障手術といっしょにしたほうがいい
- アゾフスタリ製鉄所で多数のウクライナ軍の兵士が投降しましたが戦争は長期化するのでしょうか
- 4630万円誤送金ネットカジノ男の今後について
それでは今週もよろしくお願いします。
1.岸田首相から学ぶ日本式リーダーシップの真髄
すでに就任7ヶ月にもなりますが、岸田首相が国民から驚異的な支持率を得ています。
★最新のFNN世論調査によると、岸田内閣支持率68.9%で発足以来最高となっています。恐るべき人気を誇る内閣になってきました。
僕のTwitterは株式投資に関わっているいわゆる株クラや金融関係者などが多いのですが、新しい資本主義を標榜し、事実上の古い社会主義をやろうとしている岸田首相はいつもめちゃくちゃ叩かれています。岸田首相が金融所得課税の税率を引き上げようとしているのも、株クラでの評判を悪くしているのでしょう。また、僕のTwitterを見ていると、叩いているのは株クラだけでなく、さまざまな分野のTwitterで目立つ人たちから岸田首相は批判されているように思います。
しかし、いつものようにTwitter世論と、実際の世論はまったく異なったものとなっています。このように岸田首相は国民に大人気なのです。一方で、菅首相は国民からの支持を得られませんでした。菅首相が不人気だった理由、また、岸田氏がいかに総理にまで上り詰めたのか、過去にメルマガで記事を書きました。
今週号では、岸田首相の人気の秘密に迫っていきたいと思います。日本社会において、卓越したリーダーシップを発揮するにはどうすればいいのか、そこにはたくさんのヒントがありました。
★岸田首相は日本式の処世術の達人なのかもしれません。
『週刊金融日記 第486号 人間の動作の信頼尺度で読み解く菅首相が不人気の理由』
『週刊金融日記 第491号 いつの時代も出世はすべて義理と人情で決まる 岸田首相誕生秘話』
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